考え方や始め方で意味合いや結果が異なってくる@レップ千葉

今回のブログは千葉です!

千葉は、元美容師さんなので、私(シタミチ)とは異なる視点からお客様を客観的に見れたり、美容師さんに最も近い視点で意見を言えるとっても貴重な存在だと思うのです。美容師さん目線と営業マン目線の両立ができる人って、そうそういないと思います。

 

千葉自身はネガティブな性格だと自分では言っていた事がありますが、レップに来てくれた時から「どうせやるからには楽しく」という考え方をもって、今では会社内でもお客様の前でも中立な意見を発信してくれます。

 

今回のブログも私には書けないとっても良い内容です。では千葉ブログをどうぞ!

 

スタイリストデビューまでの時代変化

 

最近、サロンさんでこんな声を多く耳にする機会が増えました。

 

アシスタントがスタイリストになったが、メンズは合格していないから女性だけとか、女性スタイルは合格したからメンズ以外は入客させているんだよね、など。

 

少し前までは、スタイリストになる条件は一通りのスタイルができ、いくつかのスタイルのテストを全て合格したら、晴れてスタイリストに昇格。だったような気がします。

 

しかし最近の流れは、アシスタントのように一つの項目ができるようになれば、その限定されたお客様から入客させるような感じみたいです。皆さんのサロンはどうですか?教育の方法やデビューまでの流れが変わって行くのも時代なのかもしれないですよね。

 

スタイリストデビューまでの時間が短縮できるメリットもありますし、私自身はありなんじゃないかと思っています。しかし、少し気になる側面も。

 

新しい取り組みに対する考え方

その仕組が前向きなのか後ろ向きなのか?考えすぎかもしれませんが、お話をしていると少し後ろ向きな理由が見え隠れしているようにも感じます。

 

根本的な考え方がサロン側からなのか?それともスタッフ側からなのか?それによって大きく意味合いが変わってくると思うんです。

 

例えばサロンの教育カリキュラムをバージョンアップするために、少しでも生産性をあげるだったり、早い段階でスタイリストとなることによってモチベーションがあがったりなど、発案の主体がサロンにある場合はいい取り組みだと思うんです。

 

それがスタッフ主体、言い方を変え悪く言えば、顔色を伺うような取り組みになってしまうと同じことをしていてもサロンの将来が変わってきてしまうと思うんです。

 

例えばメンズカットは苦手なんでやりたくない、カラーはいいけどパーマスタイルは苦手、などの理由から限られたメニューのみを施術するスタイリストを黙認するような仕組みだと、将来的にオーナーとスタッフの立ち位置が変わってきてしまう気がするのは私だけでしょうか?

 

取り組みに対するリーダーシップは誰

同じことをしていても、ベースにどちらがあるのかが重要で、主体がサロン・オーナーにあって考えた結果、そうした方がいいというのであれば、とても良い仕組みだと思うんです。

 

スタイリストになるまでの期間、アシスタントの時は一つの技術テストを合格するたびにやれることが増えていき、お客様に携わる時間も増えていき変化のある仕事ができているのに、スタイリストに昇格する場合は全ての技術を合格しないといけない。というのが今までの仕組みですから、そいういった意味合いではマンネリを防ぐなどの効果も期待できそうですよね。

 

私自身が割と頑固というか柔軟性に欠ける思考なので、こういった話を聞くとすごいこと考えるな〜と思ってしまいます。しかしそういった良い面の裏側に、なにかスタッフの様子をうかがうような一面が見えてしまうと、それも時代なのかなぁと思う反面、少し寂しいようななんとも言えない気持ちになったりもします。

 

いかに先手で動けるか

辞めたい。こう言ってきたから給料を上げる、では遅いですよね。すでに気持ちが離れてしまっている状態なので、ちょっとやそっとではその意志は覆らないと思うんです。

 

そうなってしまう前に、そう思ってしまう前にどうモチベーションをあげていくか?辞めたいと思ってしまう前に気持ちをいかに戻すか?できないことではないはずですよね。どれだけちゃんと見てくれているか?それを実感できるかできないか?しっかりと評価をしてくれているのか、またはしようとしてくれているのかが重要なんですかね。

 

働き方改革も時代変化か?

最近だと休みを増やすサロンも増えてますよね。今までだったら土日を休む美容室なんてありえない!といった考え方が、従業員のためにだったり、家族のために月に何日かサロンを休業したり、交代で休んだり。有給休暇なんかも少し騒がれたせいもあって導入している、しようとしているサロンも増えているように感じます。

 

間違ってはいる部分でも、それが当たり前だと思っている事を改善するのは勇気も必要ですよね。でも、そういった事全てではないですが、少しでも前倒しに、やらなきゃいけない状況になる前に先手を打てているサロンが、結果伸びているようにも感じます。

 

少し前にこれほど業務委託サロンやシェアサロンが流行ると予想できた方はそんなにいないんじゃないでしょうか。でも、最近も勢いよく出店していっているのは、圧倒的に業務委託サロンの方が多いですよね。時代にも、業界にも結果マッチしたんだと思っています。それをやりたいかやりたくないかは別として、単純に否定もできないくらい業界に広がって定着していますよね。

 

将来的にはどうなるかはまだまだ未知数ですが、現状だけをみると以前より稼げている美容師は増えているような気がします。少なくてもそれを望んでいる、望んでいた美容師が多かったのは事実ですよね。あとはそういった業態を選んだ方々に対するフォロー的な何かが、今後の課題になってくるのでしょうね。

 

もう仕組みを取り入れているサロンも増えてきていますが、それが今後の美容業界のスタンダードの1つになるかもしれません。

 

業務委託にスタッフが流れていってしまう

これ、よく耳にします。せっかく育てたスタッフが、業務委託の方が稼げるからと委託サロンに流れていってしまう。将来的なことはもちろんわかりませんが、委託やフリーランスの方って、意外と(というと失礼かもしれませんが)楽しくストレスフリーに仕事もプライベートも充実させてる方も多いんですよね。

 

では、どうやってスタッフの流出を防ぐか?これはきっとサロンごとに課題は変わってくるでしょうね。これが正解といった事は、サロンによって違うんじゃないかと思うんです。

 

稼げればいいのか?

休みが増えればいいのか?

もしくはそれ以外か?

 

正解はどれでしょうね。スタッフに伺いを立てる必要はないですが、スタッフとしっかり向き合うと答えは見えてくるのかもしれません。

 

待遇改善では離職は止まらない

以前にも書いた事がありますが、社会保険を完備したらスタッフが辞めていった。こんなサロンもあります。結果、それは義務とはいえスタッフは望んでいなかったんですよね。

 

スタッフは何を望んでいたのか?望んでいるのか?もしかしたら、費用もかけず、売上も下げることもなく、離職率を下げる仕組み、求人の集まる仕組みって作れるのかもしれません。もちろん社会保険に関しては法人であれば義務でもあるので、選択の余地もあまりないいんですが。

 

会社が良かれと思う事とスタッフが望む事が必ずしも一致するとは限らないってことですよね。スタッフ一人ひとりが望むこともきっと違うんですよね。その希望を全て聞いていくような経営も正直どうなの?とも思っていますが、少なくてもこちら側の自己満足で終わってしまわないようにしなければいけませんよね。

 

業務委託やフリーランスがいい悪いではなく、雇用がいい悪いでもなく、それぞれが選択肢の一つなのかなと感じます。

 

リーダーは紙一重の自己中くらいがちょどいい?

店舗を構える事が独立だった時代から、委託やフリーランスといった独立の幅が広がったように、教育という分野でも、どんどん細分化されていくのかもしれませんね。

 

そういった違いからも、求職者から、働く側からすると、サロン選びの一つの要因になって、差別化を図ることができるのではないでしょうか。

 

ただしその仕組、取り組みがスタッフの顔色を伺って出来上がったものではなく、主導がサロン側になくてはならないのではないでしょうか。

この記事を書いた人

千葉 実
千葉 実
美容師・美容ディーラーの経歴を経て、REPSS株式会社という美容業界に特化した保険/求人会社の執行役員として所属しております。
美容室の開業、経営のお手伝いをしています。普段は基本、お客様やディーラーの方からご紹介頂く「紹介営業」で活動していますが、より多くの独立開業やサロン経営に携わる事ができればと思い、独立開業セミナー等開催しております。