仕組み作り、教育設計とは?

このページをご覧になられている方は、美容室経営や新人教育カリキュラムなどについて、何かしらのヒントや情報を探して辿り着かれたのでしょうか?
ご覧になられている美容室の状況は様々だと思いますが、今後の美容室経営において何かしらのヒントが見つかれば幸いです。


採用や離職、店長の先のキャリアプラン、店舗展開、グループ化、事業承継など、美容室を経営していくと必ずと言っていいほど直面する問題を仕組み作りで解決していきます。
美容師教育の再構築を軸に、それぞれの美容室が目指す未来を経営者の皆さんと共に実現していく仕事をしています。

経営者の悩み

advisory_経営者の悩み

本業こそ美容室専門の保険代理店の弊社ですが、全国の美容室の経営者さんとお会いしていると、ありがたいことにいろいろなご相談を受けることがあります。
美容室オーナーさんから聞いた悩みを抜粋してみると下記のような悩みが多かったように思います。

  • 採用ができない
  • いい子が入ってこない
  • 練習をしない
  • 毎年何人かは辞めてしまう
  • デビューしたと思ったら独立してしまう
  • 業務委託に流れる
  • 中間層がいない
  • 店舗を任せられる人がいない
  • スタッフのキャリアを作ってあげられない

このように人に関わる問題が多いように感じます。
多くの経営者さんがこういった人の問題について一度は悩んだ経験をお持ちではないでしょうか?

解決方法は?

advisory_解決方法は?

昨今ではオンラインサロンや動画教育などの方法が普及しています。
昔は営業終了後の隣店講習や定休日のセミナーなどが当たり前でしたが、いつでもどこでも学べる便利な時代になりました。
こういった方法は昔からは想像できない程の進化を遂げていきますが、効果があるのはやる気のある一部の人材に限られているような気がしますし、根本的な問題解決になっているのかは疑問が残ります。


では採用の「条件」を釣り上げれば解決するのでしょうか?
条件勝負をしていけば、結局資本力のあるライバルに負けてしまうことは明白です。
条件で採った人は、より良い条件のところを見つけて転職していきます。
つまり条件勝負をしていくと先々の離職に繋がるリスクも含んでいるように思います。


もちろんある程度の条件を整備することは重要ですが、どんなにいい立地に店舗をかまえることができても、どんなに現金を持っていたとしても美容室の経営はうまくはいきません。
どんなに方法やテクノロジーが進化したとしてもです。


どんな未来を思い描いているのかは美容室ごとに様々ですが、結局ぶつかる壁は人の悩み。人の問題です。
人が辞めてしまうことによって思い描いていた美容室の未来は簡単に崩れてしまいます。


これからの美容室経営は採用に強くて人が辞めない美容室、定着率の高い美容室をいかに作っていけるかが重要になってくると思い、原点に立ち返って新卒採用と新人教育に着目しました。

教育の見直し

advisory_教育の見直し

美容室の未来を創り上げていくためには教育の改革が不可欠だと考えています。
実はここに着目している方、教育の設計に取り組んでいる美容室がとても少ない事に気付きました。

各美容室にカリキュラムはあると思いますが、そのカリキュラムの見直しはされていますでしょうか? 私の経験では、自ら作った方もいれば、以前勤務していた頃のカリキュラムをそのまま流用している場合もありました。


薬液もカットの技術も進化しています。広告のあり方も変化しています。
求人のあり方も、基本給(最低賃金)も毎年変わっています。 社会保険加入も当たり前になりました。
周りのモノや制度が変わり続けていく中で、美容室のカリキュラム(教育)は進化していなかったとしたら問題だと思いませんか?


一昔前はスタイリストデビューまでに4~5年くらいかかることが平均でしたよね。 近年は早期デビューという言葉もよく聞くようになり、デビューまで平均2~3年くらいの美容室が多い気がします。
それぞれの美容室毎に技術、接客、こだわりがあるので、練習の内容やかかる年数は変わってきて当然ですよね。


お読み頂いている皆様に質問です。
「皆さんのお店では、スタイリストとしてデビューするまでにどれくらいかかりますか?」

そして、「デビューまでの◯年というのは、いったい何時間くらいの練習をしたらデビューできますか?」

我々が提唱しているのは「期間から時間へ」という考え方。

BTP (Basic Training Program)ベーシックトレーニングプログラムです。

BTP

advisory_BTP

Basic Training Program ベーシックトレーニングプログラムを端的にいうと、デビューまでの教育を営業時間中に行います。 美容師に必要な基本教育を営業時間中に設計し、集中的に効率よく行います。
先ほど、「期間から時間へ」と書きましたが、従来の朝、夜の練習時間を計算した時に、デビューするまでの総練習時間は何時間くらいになるのでしょうか。
おそらく計算したことがある方は少ないのではないでしょうか?


仮に1日2時間の練習を週3日行うとして、2年間でデビューできる美容室を想定します。

2時間×3日×104週間(1年間=52週)=624時間

624時間の練習時間を経て、デビュー出来ていることが計算上はわかります。


仮に週3日だけ営業時間内の練習(8時間)を取り入れてみるとどうなるか?
624÷8÷3=26週


計算上はわずか26週で同じ練習時間を確保することができます。
教育設計をし直すことで、短期間で育成することが可能になります。

早期デビューが目的ではありません。

advisory_早期デビューが目的ではありません。

何も早期デビューを推奨している訳ではありません。
BTPの目的は新人の時間を無駄にしない。何よりも美容師という仕事を楽しんでもらいながら、しっかりと美容師として生きていくイメージを持ってもらうことが目的です。
朝練夜練を無くし、新卒の子の器用不器用や、モチベーションの高い低いに関わらず、デビュー出来るまでの教育設計を緻密に組み立てていきます。


技術がおぼつかない状態でのサロンワークをさせて何年も朝練夜練をさせるより、集中的に効率よく技術を学んでもらおうという作戦です。
見て覚えろ、自分のために残って練習しろという時代は終わり、会社がデビュー出来るまでの教育プランを細かく提示するのです。


途中で人生に不安を感じないように教育の見える化をして、誰もが卒業できた学校のように淡々と仕事として教育を受けてもらいます。
事実としてアドバイザリー契約をして頂いている美容室は、BTPを実行してからは離職率が減り定着率が上がっています。


人の定着率が高まってくるとサロンに人が溜まります。そうなるとその子達が活躍するための席が足りなくなります。
せっかくデビューした子たちが稼ぐ場所が無いわけです。このままだと外部、それこそ業務委託に流出してしまいかねません。いい場所が見つかったから出店するのではなくて、若手が活躍する場を作るための積極的出店が必要になります。


同時並行で店長候補、トップスタイリスト、教育担当者、トップアシスタント、グループ店社長など様々なキャリアをサロン毎に作り込んでいきます。
グループ化の目的は本部に支払われるロイヤリティーではなく、グループ全体での採用と教育です。1店舗より複数店舗での採用、教育を行うことでスケールメリットを得ることを目的としています。

アドバイザリー顧問契約

advisory_アドバイザリー

我々はコンサルティング会社ではありません。
サロン毎に描く未来は違うはずですから、アドバイザリーという名目で1社1社異なる課題に対して、1社1社異なる未来を作り込むサポートを行なっています。


出来上がったノウハウを当てはめるのではなくBTP(教育設計)を皮切りに、ビジネスデザイン(事業設計)キャリアプラン(未来設計)などのサロン毎の未来を共に創っていきます。

アドバイザー:田口 恭平

advisory_アドバイザー:田口 恭平

私自身過去に美容師をやっておりました。
新卒で入社した美容室では朝練夜練はもちろん当たり前。さらには美容師を続けていった先の自分の人生をイメージ出来ませんでした。自分の将来がどうなっていくのか、漠然と不安を抱えたまま20代を過ごしていました。
BTP教育設計を初めて聞いた時は、正直なところ否定的な意見ばかり出てきました。

美容室の技術はそんなに簡単じゃない。
甘くして技術が身につくわけがない。結局その子が困る。店の技術レベルが落ちてしまう。
様々な反対意見が頭に浮かんできました。
もしかしたら美容師の皆さんは、同じように否定的感な意見を持ってしまう方が多いのではないでしょうか?


アシスタント時代は厳しい練習があって当たり前。経営者さんの中には朝晩週7で練習してきた方もいらっしゃいますよね。
そういう下積み期間を過ごしてきたからこそ今があるのだとも思いますし、自主練の意義や大切さを伝えていきたい気持ちも正しいと思います。ただ、次第に昔ながらの教育体制は今後変えていくべきだという考えに変わりました。
今では自信を持ってこのBTP導入をお勧めしています。
過去の教育体制のままでいると、明らかに今後の美容室経営は苦しくなります。
時代や世代のせいにはしたくありませんが、過去の教育についてこれる人材は減少しているのかもしれません。


仮についてこれた人材がいたとしても、そういう子の多くはいずれ独立していってしまいます。 やる気がありながらも、自社に残ってくれる丁度よい人材をどのサロンも求めている状態になっていますが、そううまくは集まらないでしょう。

だからこそ少し視点を変えてみて、いわゆる普通の子たちが長く活躍してくれる、しっかり美容師を続けられる環境を整備してあげることこそ、美容室の現状を切り開く糸口になると思っています。就職した美容室で、自分の将来が不安だと思われないように、デビューまでの道筋とその先のキャリアプランを示してあげてほしいと思います。


新しいことを取り入れようとするとほぼ間違いなく内部から反対意見が出てきます。最初の私のように。
つまり現状を変えない方がマシだという選択をする方々が多いです。

過去の積み重ねが現状であり、もしその現状に不満があるのならば新しいチャレンジをしてみませんか?
実際にBTPを導入している美容室は既に結果を出し始めています。
このページをお読みいただいて、現状を変えたい、叶えたい目標がある、少しでもご興味を持っていただけたのであればお気軽にお問合せください。
一度お話しませんか?