教育格差@REPSS下道

日本にはさまざまな問題が山積していますが、その中でも度々ニュースにもなる「所得格差は教育格差」という単語が気になりました。この格差問題をデータ化したサイトがあってそのサイトによると、所得格差における教育格差が原因の生涯年収の差は8,000万円以上という事です。子供の頃に生じた学力差は、やがて年収の差になり人生の差に変化していくという記事です。

 

データで見る教育格差。子どもの貧困問題がますます深刻化している実状とは

 

ではこの事を美容室に置き換えて考えると、どういう事でしょうか。全国約25万店舗ある美容室で、教育格差があるとすれば、その格差はやがてそのスタッフの未来に関係するのではないでしょうか?私は美容室の場合、教育への資金投資(つまり所得格差)で格差が生まれるとはあまり考えていません。私は美容室の場合、教育への「時間投資」でその差は生じずらくなるのではないかと考えています。

美容師さんの義務と権利

この義務と権利の考え方を誤解すると権利ばかりの主張になりがちですよね。労働時間以上は残業代だとか、練習は残業だとか、有給は権利だとか確かに労働基準法ではその通りです。では従業員の義務とはなんでしょうか?

 

私はこう思います。1日でも早くデビューし、お客様に喜んでもらう事、会社に貢献する事、社会に貢献する事。義務があり権利があって、権利があるから義務があります。どちらか一方では社会は成り立ちませんよね。

 

お給与は労働の対価ですから、湧き水の様に地中からお金が溢れ続け、そのお金をバケツに汲み取り、その時間の経過と共にお金がもらえる事が仕事ではないという事です。お客様が美容サービスに対しお金を支払ってくれるから、お給与がもらえ社会保険などの保障を受けられるわけですね。

新人美容師をデビューさせるタイミング

新卒採用をした新人美容師さんをアシスタントとして2年も3年も時間を掛けて、アシスタントとして優秀なスタッフに育てばスタイリストの売上が向上します。スタイリストの歩合給も上がるでしょう。一見、良い感じにも見えます。この流れはもう何十年続いているのでしょうか?

 

若手美容師人口が減る中で、アシスタントがいれば売上が上がる仕組み。技術職だから早期デビューは失客の原因だ。それもその通りだと思います。しかし、この先あと何年同じ考えで今の仕組みが維持できるでしょうか?または向上できるでしょうか?5年はいけますか?10年いけますか?その時自分の年齢は何歳でしょうか?

 

そろそろ変えませんか?何か変えないと、中間層の離職が進む事になりませんか?

教育を感覚から仕組みへ

ここ数年取り組んでいる美容師さんの教育の仕組み作り。2022年は実績を積み上げる事ができました。10社以上の美容室で実践し結果がでました。この仕組み作りの考え方を、すべて公開する事にしました。

 

2023年はものすごい数のセミナーをリアルで行います。

東京で12回。

横浜で12回。

千葉で12回。

静岡で12回。

名古屋で12回。

合計60回のセミナーを予定しています。

 

具体的な日時や場所や詳細が決まりましたら、あらためてご案内しますが、スケジュールを合わせてぜひご足労ください。本来であれば各美容室にお伺いして、ひとつひとつ丁寧にお伝えできればベストなのですが、すでに多くの反響をいただいておりまして、家庭教師の様にお伺いしてお伝えする時間が限られてしまっています。その事から、皆さんにとって有意義な時間になる様に工夫をしながら、セミナー形式という方法を選びました。

 

美容室の未来を作る、美容師さんの未来を作る、教育格差が生まれない様に仕組みを作る事に興味がある方はみなさんお越しくださいね!「Study Share

この記事を書いた人

下道 勝
下道 勝取締役会長兼務代表取締役
美容業界特化型保険代理店REPSS(レップ)株式会社の取締役会長と、美容師教育プランニング・美容室事業設計のアドバイザリー業務を運営するNAPIAS(ナピア)株式会社の代表取締役をしている、下道 勝(シタミチ マサル)が、日本全国の美容業経営者に向けた、情報ブログサイトを可能な限りの範囲で更新しているブログです。 日々営業活動をしている中で、美容業経営者の「なぜ」に対し、協会認定ファイナンシャルプランナーとしての情報が満載です。 これから美容業経営者を目指す方、現在美容業経営者の方に対し、情報を発信していきます。