挑戦しない方が得@REPSS下道

今日はちょっと重いテーマですよ。

「挑戦しない方が得」

これは同志社大学の教授の記事です。この記事は会社員を例にしていますが、私は美容室にも当てはまる箇所が多いと感じました。

 

仕事で失敗のリスクを冒してまでチャレンジしない方が得ですか?という質問に対して、YESと答えた男性は61.2%、女性は69.9%だそうです。つまり上手くいくかどうかの判断の段階で、仮に上手くいくかもしれないけど失敗するかもしれないからやらない方が良いと考える人は全体の65%存在するということになるのですね。

 

なるほど、新たな事へのチャレンジや変化に対して65%の人がネガティブという事が分かっただけでも収穫ですよね、チャレンジや変化が好きな向上心のあるリーダーたちとすれば。さらにこの記事では年齢にも関係があるという事を書いてくれています。

美容室の変化を嫌がる層?

私はよく昔話をします。特に若手に。はい、もう老害です。

 

美容師さんも営業職も技術職だと思っている私は、そんな簡単に、そんな早く仕事ができるようになるわけがないと昔は考えていました。いくら知識を持ったとしても、いくらお利口さんな頭脳を持ってしても、いくら練習をしても、営業の仕事はそんな簡単じゃない。

 

お客様とのコミュニケーションも大事、お客様の要望を先読みする考察力も洞察力も大事、会話のテンポだったり会話の間だったり、姿勢や気配り目配り、電話対応やメールやメッセージのビジネス単語の使い方。

 

そんな簡単に早く覚えられるわけがない。仮に覚えられても現場経験が少なすぎて、任せるなんてまだまだ無理だし全然先の話。どんな教育システムを使っても、今までのやり方の方が無難だし、新たな方法を試してみて、もし上手くいかなかったらどうするの?時間もお金も無駄になる。ましてや、今からそんな事をするのはきっと大変だ。やるなら若手だけで勝手にやってくれ。

 

REPSS社にはいないと信じています。

現状維持を維持したい

変化や挑戦を嫌うのではなくて、もしかしたら面倒くさいのかな?

 

なんで今からそんな事するの?

今まで通りで良いと思うけど。

何か今大きな問題があるの?

 

良い時には良い感じ。良くない状況にもしなったら、その時考えればいい。だって今そんな問題はないんだから。

中間層が少ない

営業会社にとって多くの会社は中間層、つまり25歳〜35歳くらいが少ないという現象です。ベテランと20代の若手で構成され、30代がものすごく少ない状況。この様な営業会社は多いと思いますが、なぜでしょうか?

 

私の見解は、先に書いた変化を嫌がる層を後輩たちが見ている事が原因にある気がします。もちろん会社の環境整備の問題もあるかもしれませんし、人間関係もあるかもしれない。しかし日頃から見ている先輩の士気が変化を拒む層だとすれば、後輩から魅力的な先輩に見えるでしょうか?先輩みたいになりたいと憧れるでしょうか?後輩は先輩を見て育つ事も多いはずですよね。

美容室ではどうでしょうか?

営業会社でも美容室でも現状が似ていませんか?私は美容業界にかれこれ20年以上携わってきていますが、このブログの冒頭にあります65%の人が変化に対する事にネガティブで、年齢にも関係するというデータから、考えられる事がある気がします。

 

美容室で全てのデータが一致するとは思っていませんが、所々引用はできる気がします。美容室でも中間層の離職が問題ですよね。先輩の士気を見ての離職もあると思いますが、委託サロンへの流出やシェアサロンへの流出もあると聞きます。

 

教育系の美容室をレギュラーサロンと称するとすれば、このレギュラーサロンが新人を育て委託サロンやシェアサロンに転籍されてしまうというのは大きなショックとなりますよね。慣れてしまう事すらできませんよね。なぜならば、よく考えると将来の美容室経営が先細りする事は想像できるわけですから。

 

ではレギュラーサロンが委託サロンやシェアサロンを運営すれば解決するのか?と考えると、私はあまり解決しないと思います。さらには、同じ店舗内で社員も委託スタッフもと混在するのは大きな心配が増えます。仮に、社員スペースと委託スペースを完全に分けられるほどの面積があって、ラボもバックルームも分けられるならまだしも。ちょっと現実的ではないですが、1社だけ運用できている美容室はあります。

 

この現状の対策は本当に難しいと感じています。対策という方法論ではなく、運営者側やベテラン勢の考え方や意識改革が先行しないと解決の先の光はなかなか見えずらいのが現実的でしょう。それでも諦めるわけにはいきませんから、変化し続ける必要がありそうです。

この記事を書いた人

下道 勝
下道 勝取締役会長兼務代表取締役
美容業界特化型保険代理店REPSS(レップ)株式会社の取締役会長と、美容師教育プランニング・美容室事業設計のアドバイザリー業務を運営するNAPIAS(ナピア)株式会社の代表取締役をしている、下道 勝(シタミチ マサル)が、日本全国の美容業経営者に向けた、情報ブログサイトを可能な限りの範囲で更新しているブログです。 日々営業活動をしている中で、美容業経営者の「なぜ」に対し、協会認定ファイナンシャルプランナーとしての情報が満載です。 これから美容業経営者を目指す方、現在美容業経営者の方に対し、情報を発信していきます。