美容室フランチャイズの仕組みをなぜ1年もかけて作ったのか

いつもご覧くださいまして、ありがとうございます!

 

2016年はかなりの時間を費やして、美容室のフランチャイズの仕組み作りに時間を割いたんですよね。

 

フランチャイズって、チェーン店のイメージがあったり、不労所得的な感覚に近い感じで、儲けようが先行してしまいがちかもしれませんね。

 

私自身が美容室のフランチャイズをやろうなんて全く考えていませんし、私は保険屋で、美容求人動画サイトCM&JOBを運営しているので、例えどんなに頭でっかちな美容室経営の知識を身につけても、技術ひとつない私に、美容室の経営ができると思っていませんし、美容室の経営コンサルもできないと思っています。

 

じゃなぜ美容室のフランチャイズシステムを、本気になって考えようと思ったのかを書こうと思ったのです。

 

美容室経営者の相談から始まったフランチャイズ作り

 

その時相談を頂戴した美容室経営者以外にも、多くの美容室経営者から聞いた声は、「店長が独立するにあたり退職する」とか、「スタイリストが独立する」という内容。

 

「いずれは店舗をスタッフに任せたい」という美容室経営者の想いは、内容として店長として任せたいのか、売却したいのかの区分が曖昧なままだったりする。

 

長期雇用が難しい美容業界で、45歳や50歳、55歳や60歳になった時にどんな仕事をスタッフに任せ、どの程度の給与を払うかの仕組み作りは、教育と管理だけで給与をどの程度払えるか不透明だったり、介護美容や出張美容の様な訪問美容への道筋を作る施策は、一部では進んでいるものの、給与面では今と同等という訳にもいかない可能性もある。

 

美容師になるという夢を実現し、スタイリストになるという夢を実現した次に来る夢は、自分のお店(美容室)をやってみたいと思う美容師さんも、日本全国まだまだ多いのではないかと思う。

 

美容師さんの独立か継続か

 

一部のメディアでは、独立するよりも、生涯その美容室に世話になった方が、自由で安定するという見解もある。

 

少子高齢化が急速に進む日本で、わざわざリスクと引き換えに、借金をしてまでして、自分の店(美容室)を持つ危険性を示唆し、美容室経営者が「止に」に入れば入るほど、夢の実現に向かう若者美容師も多い。

 

美容室経営者だから、美容室経営者としての経験者だから分かる苦労や苦悩のリスク。

 

美容室経営者の中でも、とりわけ優しい社長は、独立を夢見るスタイリストに、こんな支援策まで用意しようと考えているんです。

 

美容室支店をスタッフに売却・・そして

 

スタッフの為に新店を作り、そのお店をスタッフに任せ、軌道に乗ったらその店舗をスタッフに売却し、あとは自分で経営したらいいんじゃないか。

 

例えば、新店舗をオープンするにあたり、3年又は5年と期間を前もって定めて、そこまでの間は店長的な位置づけでお店を任せ、売上推移表や損益表を社長と店長で共有し、目標の数値が達成した場合に、店舗を店長に売却し、自分のお店としてその後の経営を行う事で、単なる独立よりもはるかに有利でリスク軽減した形で、独立した美容室の経営者になれる。

 

美容室経営者にとっても、グループ独立した美容師さんにとっても、お互いが良い形に近づくのではないかと。

 

新店舗を出した費用は回収できるのか?

 

ただ、少し引っかかることもある。

 

新店舗を作った際の費用や顧客個人情報、スタッフの所属、減価償却はどうなるのか?

 

新店舗を3年間や5年間で売却するにあたり、高額な売却金額設定では店長も買いづらいし、高額なら自分で融資をを受けて独立する事と、そうリスクは変わらない。

 

店長に売却するにあたり、美容室経営者として売却益を望む事より、原価売却してその後のグループインセンティブとする事で、互いのメリットが生まれるのではないでしょうか。

 

美容室支店を売却しフランチャイズに変更するという事。

 

フランチャイズを学び、時間を掛けて策定し、ダメ出しをし、弁護士と公認会計の頭脳を借りて、多くの美容室経営者の声を聞き、仕組み作りをし、フランチャイズ契約書を40ページの構成で作成したのです。

 

美容師さんは危険な独立をする事無く、リスクを軽減した形で将来の独立に向けた行動のきっかけになり、手塩に育てた店長と、この先も共栄共存ができる可能性の為の契約書になると思ったのです。

 

先日お会いした美容室経営者からの言葉では、このフランチャイズシステムのノウハウと実現に携わる為に、500万でも安い位コンサル費用で請求したって、全然おかしなレベルではないよ、とお墨付きを頂戴したばかりです。

 

今日本全国における、美容室のフランチャイズシステムの中で、最も優れていると思っています。

 

だからこそ、安請負をするつもりはないんです。

 

縁あって美容室経営者とお会いし、スタッフに対し心底想いやりがあり、偶然私と相性があって信じ合える関係性を築き上げられると思える方とパートナーシップを組んで、美容室の成長と、美容師さんの成長と、私の成長の為に進んでいければと思っているんです。

 

私自身もボランティアで行う程、ゆとりがある訳でもないですから、仕事はしっかりします。

 

コンサルを始める訳ではありません。

 

保険屋であり求人屋ですから、美容室経営の支援が成功するきっかけであったり、成功と思えた時に、私のビジネスにも繋がると考えているのです。

 

いわば成功報酬として、私の本業の成長になると思っているのです。

 

私の仕事がはっきりしていないと、コイツは何を狙っているんだ?と感じませんか。

 

コンサルではないので、コンサル費用もなく相談料もいただかないだけです。

 

お客様が良くなり成長すれば、私も良くなるし成長できると信じていますし、美容師さんが美容室の仕事に集中できる様に、代わりに私が勉強し、皆さんにお伝えできる様にしておけば、先読みしたサービスとなるでしょうしね。

 

3月にこのフランチャイズシステムで、お客様の美容室がオープンします。

 

現実的に動き出す(新店舗出店)ので、バージョンアップもできるでしょう。

 

 

この記事を書いた人

下道 勝
下道 勝取締役会長兼務代表取締役
美容業界特化型保険代理店REPSS(レップ)株式会社の取締役会長と、美容師教育プランニング・美容室事業設計のアドバイザリー業務を運営するNAPIAS(ナピア)株式会社の代表取締役をしている、下道 勝(シタミチ マサル)が、日本全国の美容業経営者に向けた、情報ブログサイトを可能な限りの範囲で更新しているブログです。 日々営業活動をしている中で、美容業経営者の「なぜ」に対し、協会認定ファイナンシャルプランナーとしての情報が満載です。 これから美容業経営者を目指す方、現在美容業経営者の方に対し、情報を発信していきます。