なぜ勉強するのか@REPSS(レップ)吉里

勉強は学生の時だけかと思いきや、社会に出てからの方が勉強している気がします。38歳になった今も、年々変わる税制や労務、WEB技術の進歩、美容業界のトレンド、他業界の動向などいろいろ勉強しています。加えて17期からは社長となり、さらに勉強の毎日で刺激的です。死ぬまで勉強ですね(笑)
当時と異なるのは、勉強をやらされているのではなく、自分から学んでいる点です。
この違いはめちゃくちゃ大きいですね。

勉強会のオファー

先日、大阪で取引先の幹部スタッフ向けに勉強会を行いました。
私は大阪が地元なので、大阪での仕事っていうだけでなんだかテンションがあがります。
東京での生活が長い分、たまに帰る大阪がめちゃくちゃ新鮮に感じるんですよね。
今回オファーを頂いた勉強会の内容は、「美容室の経営に役立つお金(税金や社会保険)の知識」についてでした。
税金や社会保険と聞くと、それだけで難しそう・・・眠くなりそう・・・ってなりがちです。
知らないと、勉強しとかないととは思いつつも、ついつい後回しになっている美容室の経営者は多いのではないでしょうか。

美容室の経営に税金や社会保険がどれくらいのインパクトを与えるのか、対策を知っておくことでどれくらいの現金を残すことができるのかなどリアルな現状を知っていただき、その為に自分たちができることを考えていただく機会になればと思いお伝えしました。

つまらない勉強会は話し手の責任

・参加してみたもののつまらなかった
・専門用語ばかりで分からなかった
・勉強会中に寝てしまった など
セミナーに参加して、こんな経験がしたことありませんか。
こういう場合、多くのケースで話し手がただただ説明していたり、資料を読んでいるだけだったり、一方通行なことが多いですよね。
大事な時間を割いて参加しているのに、勉強会がつまらないのは最悪です。
「時は金なり」大事な時間を頂いているので、私の勉強会ではそんな思いがないように準備するよう心がけています。

伝える際に心がけていること

私には、物事を伝える際に心がけていることが二つあります。
一つ目は、「難しい言葉や専門用語は使わない。」です。
できるだけ、ひらがなに置き換え、小学生でもわかる単語で説明するようにしています。美容師の皆さんがお客様に薬剤や商品の説明をする際に、専門用語をつかって説明しても伝わらないですよね。専門用語は相手も知っている場合にはよいですが、そうでない場合には、お客様の「??」が増え、結局何が言いたいのか伝わっていないことが多いです。
税務や社会保険、労働問題などもそうで、わかりづらいことや初めて聞くであろう内容に関しては、簡単な言葉で、例え話なども織り交ぜて、聞き手がイメージしやすいかどうかを考えて伝えるようにしています。

二つ目は、「笑い」を必ずいれるようにしています。
初めて勉強する際に、知らない言葉が出てくるだけで??となりますよね。
?の数が多くなると、次の言葉が入らなくなり、次第に勉強会がつまらなくなってしまします。
特に初めが重要で、はじめはだいたい自己紹介を入れます。その際に自虐や失敗談などを交えて笑ってもらえるようにしています。
勉強会中は、クイズ形式にしたり、聞き手に質問をしながら「対話形式」で進めてみたりして、飽きさせない工夫もしています。
勉強会においてこの二つに気をつけるだけで、参加者の反応が大きく変わります。

前述した二つのことは、営業現場でもめちゃくちゃ気をつけています。美容室の経営者さんに話をする際、できるだけ難しく話さない、話すことや説明することが目的ではなく、聞き手に伝わる、伝えることを目的にするようにしています。

勉強することが目的とならないように

美容業界において、スタッフさんはもちろんですが、美容室の経営者さんもいろんなことを勉強している方が多いような気がします
本当に皆さん勉強熱心だなと刺激を受けます。
一方で、勉強しているのに結果に結びつけている方が少ないようにも感じます。

・新しいことは知りたい
・知っていると安心
・知識はいつか役立つ
・セミナーによく行く
・勉強することが好きだ!
どれか一つでも当てはまったあなたは要注意です。

新しいものや知らないものを勉強することって
とーっても大切なことだと思います
ただ、勉強することは手段であって
勉強することは目的では無いですよね
セミナーに参加して満足せずに、行動に移し、結果を検証→修正→行動と自分の成長のためにつなげていきたいですよね。

なぜ勉強するのか?

なぜ勉強するのでしょうか?
知識を得るためでしょうか
よい成績をとることでしょうか

私の中で勉強することにはたくさん大事な意味があると思います
その中でも私が大事に思うのは「選択肢を増やすこと」です

選択肢を増やす

人生、毎日は選択の連続です。今の自分があるのは、自分が選択してきた結果です。
大事な決断をするとき、何気ない選択をするとき、問題に直面したときなどに
勉強していた自分とそうでない自分とでは選択肢の数が異なります。
その時に、よりよい選択ができるよう
数ある選択肢の中から選べる自分でいれるかが勉強することの意味だと思います。

今回の勉強会では、勉強することが目的ではなく、行動に移し参加者の成長につなげてほしいという思いでお伝えさせていただきました。2時間ノンストップの勉強会でしたが、結果として参加者全員から第2回の開催のオファーをいただくことができました。

お客様にも、他の社員にも、家族にも伝えたい内容でもっと勉強したいという意欲が掻き立てられましたというような、めちゃくちゃ嬉しい感想までいただき、本当にやってよかったです。

年に何回かはオファーをいただき勉強会を行っています。ちなみに2021年11月から1年間、経営とサイエンスで連載中なので、機会があったら読んでみてください。https://www.shinbiyo.com/経営とサイエンス-2021年11月号/#new

この記事を書いた人

吉里 公博
吉里 公博
REPSS株式会社に属し「美容業界に特化」して、経営・法律・税務・資金・制度を中心に、美容業界のライフプランナーとして全国の美容師さんと会い続けています。時には出店相談・お金の相談、時にはトラブル相談・離婚相談など、美容業界で起き得る事案や不安に対し、信頼できる人脈と多くの場数が経験値となり、お客様とのパートナーシップが生き甲斐です。
ブログでは、「見といてよかったわ~」「なるほどね」
と思ってもらえるようなお役立ち情報を発信して、皆様のサロン運営に役立てていただければいいなと思っています。