数字で判断する@REPSS照井

こんにちはREPSS照井です。

今年も残りあと約3週間になりました。今年は急激な物価の上昇もあり、メニューの価格を値上げしたというサロンが多いのではないかと思います。材料費も上がってますしね。値上げラッシュやインボイス制度など、外的要因に対し社内体制を整えたりと、サロンオーナーの皆様は何かと決断をする事が多い年になったのではないでしょうか。

営業面では12月中旬に入り、サロンは忙しくなってきているのではないでしょうか。当日の予約を受け入れづらくなっていたり、予約が詰まっている影響で当日のメニュー変更が受け入れづらくなってきたりしているかと思います。ありがたい悩みですよね。業務委託の方は休みを削って出勤している方もいらっしゃると思います。忙しくなると疲れが溜まり身体の免疫も下がりやすいので、体調に気をつけて下さい。

 

この数値、ご存知ですか?

話は変わりますが、ホットペッパービューティーアカデミーの「数字で見る美容業界、美容トレンドデータ」が更新されましたね。見ているサロンオーナー、美容師さんも多いのではないでしょうか。このページでは前年と比較し、1ヶ月ごとの美容に使っている平均金額が分かったり、美容用品に使っている平均金額が分かります。そのため数字で業界の動きを見ることができます。自社や自店の数字は毎月見ているかと思いますが、業界全体の数字を平均してくれているためとても参考になるかと思います。

このデータによると、美容サービスに使っている平均金額が前年比7.4%増加。美容用品に使っている平均金額は前年比0.5%増加のようです。美容サービスとは施術メニュー全体のことを指します。その中でもカットは前年比5.5%減少、パーマは24%減少。カラーの数値が出ていないのが残念ですが、パーマが前年に比べてかなり減っていることが分かります。皆様のサロンではどうでしょうか。カット、パーマが前年よりも減っているにもかかわらず、施術メニュー全て合わせると7.4%増加しています。その要因はヘッドスパや頭身浴、トリートメントなどのメニューに対しての需要が増しているのではないかと思います。

 

数字からどう読み解くか

個人的には値上げラッシュの中で、美容に使う金額が上がっていることは嬉しく思います。しかし、今後このまま美容にかける金額が毎年上がり続けるかと考えると少し疑問です。なぜならば、物の値段は上がり続けているにも関わらず、給料がなかなか上がっていないという現状があるからです。

今年最低賃金が上がりましたね。東京都だと1113円に上がりました。前年よりも41円上がったことになります。それに伴い基本給の底上げをしている会社もありますが、日本全体が底上げしているかと考えると、なかなかそうもいかないですよね。

カットが前年比より下がっている原因は、お客様のカット周期が伸びているのではないかと考えられます。実際に今年4月まで美容師をしていた私は現場でそう感じていました。

しかし、このデータから読み取れることはヘッドスパやトリートメントの前年比が伸びていること。つまり需要があることです。

現状読み解ける事実をもとに今後どうなっているのかについて仮説を立て、対策を考えていく必要がありますよね。PDCAサイクルを回すとよく言います。計画、実行、評価、改善です。

しかし、PDCAをやる上で最初の計画。計画を立てる前に戦略が必要になってきます。戦略を立てるためには今後どうしていきたいかの目的がないといけません。自社、自店のデータや数値から読み解くことも大切ですが、業界全体のデータや数値も分析し自社、自店に取り入れていくのもいいかもしれません。今後市場はどうなっていくのか、お客様は何を求めているのかについてのヒントが見つかるかもしれません。

この記事を書いた人

照井 翔太
照井 翔太
元美容師
美容業界の悩み解決や美容室経営に関わる仕事がしたいと思い、REPSS株式会社に営業として入社しました。
美容師の経験を活かし、保険、独立開業、労務、税務などあらゆる視点から美容業界で働く皆様のお役に立てるよう日々勉強中です。
今はSNS等で情報が簡単に手に入る時代。しかしその情報が美容業界の皆様に適切かどうか。皆様一人一人の状況に合わせて、適切な情報やアドバイスをお伝えしています。美容業界の皆様向けの「お金の勉強会」や「独立開業セミナー」も開催しております。