美容室業務委託契約書ひな形

いつもご覧くださいまして、ありがとうございます!2021年度改訂版は下記となります。

美容室業務委託契約書ひな形2021年9月改定版

 

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今回の内容は、美容室の業務委託契約書シリーズの最終回で、お待ちかね???の美容室業務委託契約書のひな形です。

これだけでは十分ではありません。

 

先にお伝えしますが、この美容室業務委託契約書はひな形は参考資料です。万が一、参考資料を本契約書として利用し、如何なる問題が生じても、当方では一切の責任を負いません。必ず、弁護士へ契約書の確認をしてください。弁護士への内容確認を怠って、当方へクレーム等の申し立てをいただいた際は、当方の顧問弁護士との応対となります事をご理解ください。

美容室業務委託契約書ひな形

美容室◯◯◯◯業務委託契約書

 

美容室○○(以下、「甲」という)と                 (以下、「乙」という)は、甲における業務の委託及び規定に関し、次のとおり契約を締結する。

 

(目的)

本契約・規定は甲乙相互間の信頼に基づく公正な取引関係を確立し、相互の利益と業務の発展をはかることを目的とする。委託業務遂行に関する細目については、本契約の各条項で定めるほか、甲乙協議の上取り決めるものとする。

 

(業務の内容)

甲は、次に定める業務(以下「委託業務」という)の全部または一部を乙に委託し、乙はこれを受託する。

 

A)甲が運営する美容業務ならびに、ネイル・まつ毛などに付随する一切の業務

B)その他甲乙の協議の上決定された管理業務

C)甲は、前項に掲げる委託業務について、乙に外注するものとし、それ以外の事項ついては、スケジュール・内容・実施方法等の詳細については甲乙協議の上決定し、必要に応じて各規定等を作成するものとする。

D)甲又は乙は、必要に応じて委託業務の内容、実施方法等の変更および追加等を行うことができるものとする。この場合、甲乙が協議の上、委託業務の内容、実施方法、業務委託料などを改めて決定するものとする。

 

(注意義務)

乙は、甲と緊密に連絡をとり、甲から乙への委託業務に係る業務連絡等に基づき、善良なる注意をもって委託業務を遂行するものとする。

 

(確定申告の誓約)

乙は本契約日を含む、契約期間における確定申告を制度に基づき行い、必要に応じて個人事業の開業届出を税務署に提出し、同時に所得税の青色申告承認申請書をする事。確定申告(税務申告)を行わない事が原因で、甲に何らかの問題が生じた場合は、当方顧問弁護士を通じて応対する事とし、乙は全責任を負う事を了承する。また、申告を行う為の記帳等の代行サービスは、甲の提携先会社を利用する事を定める。

 

(再委託の禁止)

乙は、委託業務の全部または一部について、第三者への再委託を禁止とする。

 

(契約の継続)

規定及び業務委託契約は、契約日から1年間とし、以降乙からの30日前までの申し出が無い場合は、自動更新とする。但し、最終顧客サービス日から起算して、30日間委託業務の遂行が無い場合は、本契約及び税務申告に関する誓約を取り消す行為とみなす。なお特別な事情(疾病等・冠婚葬祭等)の場合は、事前に甲へ申し出る事とする。

 

(業務委託報酬および支払方法)

甲は委託業務に係る業務委託報酬を乙に支払うものとし、その金額については消費税を含む金額とし、報酬算定基準に基づき明細書を発行し、甲は乙の指定口座へ入金する事で完結とする。

 

A)経済事情変動等により前項の業務委託報酬が不相当となったときは、甲乙の協議の上これを改定できるものとする。

 

B)業務委託報酬は、   日締め切りし   日支払いとし、その際にかかる振込み手数料は乙の負担とする。

 

(設備使用及び情報提供)

甲乙双方は、委託業務遂行上必要な情報を提供するものとする。

 

A)甲乙双方の共有スペースは、善良な注意をもって使用し、本契約に基づく委託業務の遂行以外の目的に使用しないものとする。

B)乙は業務遂行上に知り得た情報(個人情報・経営情報等)を、複製・転記等一切の行為や、店舗内及び店舗外への持ち出し行為を禁止し、その行為が発覚した場合には、甲は委託法人及び団体又は提携弁護士等に相談し(不正競争防止立件等)、本件の早期解決に向けて依頼する事とする。但し、乙の申し出により、甲の許可を得た場合に限って、その定めではないものとする。

 

(秘密保持)

甲乙双方は本契約に際して、または本契約に基づく委託業務遂行上知り得た双方の技術上営業上及び個人情報その他の秘密情報の秘密を遵守せしめるものとし、その権利は甲に帰属し、本契約有効期間中のみならず、本契約終了後も相手方の事前の承諾を得ることなく、第三者に開示・漏洩しないものとする。

 

(事故処理)

本契約に基づく委託業務の遂行に支障をきたすおそれのある事態が生じた場合は、顧客を担当した乙の責任において速やかに相手方へ連絡すると共に、乙がその解決処理にあたるものとする。また、乙は損害賠償事故に備えて、賠償責任保険への加入をする事とする。

 

(損害賠償)

本契約の履行に関し、甲が重大な損害を被った場合は、直接かつ現実に被った通常損害の範囲内において損害賠償を乙に請求できるものとする。

 

(不可抗力)

天災事変、戦争、暴動、内乱、争議行動その他不可抗力により、本契約の全部または一部の履行の遅延または不能が生じた場合は、甲乙は共にその責を負わないものとする。

 

(解約・解除)

甲乙は本契約期間中であっても、30日前の予告期間をもって本契約を解約することができるものとする。上記に基づく解約・解除については、甲及び乙は相手方に対しその事業に損害が生じないよう配慮するものとする。また、解約・解除理由を、法的根拠に基づく場合は即時契約解除とし、店舗運営上会社の方針と逸脱している(著しい材料の過剰使用等)と判断した場合、乙は甲からの解約の申し出を直ちに承諾する事とする。

 

(協議事項)

本契約に定めのない事項及び解釈に疑義が生じた場合は、甲乙互いに信義・誠実の原則に従い、協議・決定するものとする。また、公的機関からのマイナンバー情報提供要請があった場合は、甲乙共に速やかに情報提供をする事とする。

 

(報酬算定基準)

①委託報酬:技術売上(消費税含む)×○○%(宣伝広告費を一切必要とせず、1:1サービスの場合)(入店時の自己顧客)

②委託報酬:技術売上(消費税含む)×○○%(宣伝広告費を必要とし会社が集客を行って担当した1:1サービス再来顧客)

③委託報酬:技術売上(消費税含む)×○○%(宣伝広告費を必要とし会社が集客を行って担当した1:1サービス新規客)

 

※アシスタントを必要とする場合、スタイリスト自らが雇用する事とし、弊社アシスタントをヘルプとして依頼する場合は、甲の業務に支障のない範囲で、店舗責任者に了承を得た場合に限り、1顧客あたり一律○,000円のヘルプ費用を甲は請求する事とする。

 

④委託報酬:商品販売(消費税含む)×○○%

⑤委託報酬:指名売上(消費税含む)=全額

 

(交通費)

業務委託者全員に、甲は交通費の負担をしない。

 

以上、甲乙間に契約が成立したので、本契約書を2通作成し、甲乙各1通を保有するものとする。

美容室業務委託契約書シリーズ

今回の美容室業務委託契約書ひな形で、契約書作成シリーズは完結ですが、また業務委託や面貸し、ミラーレンタル等の情報において、必要に応じてブログで書いていきます。

 

私は、経営コンサルタント(中小企業診断士)ではないのですが、より細かな事など、ブログでは書けない事も数多くあるので、ご相談があれば、コンタクトページよりご連絡ください!

 

重ね重ねお伝えしますが、この美容室業務委託契約書はひな形は参考資料です。

 

万が一、参考資料を本契約書として利用し、如何なる問題が生じても、当方では一切の責任を負いません。必ず、弁護士へ契約書の確認をしてください。弁護士への内容確認を怠って、当方へクレーム等の申し立てをいただいた際は、当方の顧問弁護士との応対となります事をご理解ください。

この記事を書いた人

下道 勝
下道 勝取締役会長兼務代表取締役
美容業界特化型保険代理店REPSS(レップ)株式会社の取締役会長と、美容師教育プランニング・美容室事業設計のアドバイザリー業務を運営するNAPIAS(ナピア)株式会社の代表取締役をしている、下道 勝(シタミチ マサル)が、日本全国の美容業経営者に向けた、情報ブログサイトを可能な限りの範囲で更新しているブログです。 日々営業活動をしている中で、美容業経営者の「なぜ」に対し、協会認定ファイナンシャルプランナーとしての情報が満載です。 これから美容業経営者を目指す方、現在美容業経営者の方に対し、情報を発信していきます。