採用・教育・お金@REPSS下道

計画を立てて忠実に予定通りに進めることもあれば、無計画にはじめから調整しないでいけるとこまでいってみるのも冒険心があって面白いことってありませんか?後半にはグダグダになる。体が痛くなるほど疲れたり、心がもたなかったり、途中でやる気をなくしたりして、もうやらないと心で思いながら下を向いて家に帰る。

 

過去ブログ(結構消しちゃいましたけど)でウルトラマラソンの事を何度か書きましたが、私は100キロマラソンを完走しているのですが、はじめての100キロマラソンに出場するときのトレーニングでは、最長で50キロまでしか走っていませんでした。50キロ走れればあともう50キロ走れればゴールといった感じ。そして50キロから先の世界はレースでしか味わえない未知の世界への突入という、変人だけの楽しみが待っているワクワク感。どんな感じになるのかなー?と。

 

多くの人は絶対にやりたくない事じゃないでしょうか。では仕事ではどうでしょうか?

いけるとこまでやってみたい

美容室の経営者とはもちろんの事ですが幹部の方々とミーティングをするケースが割と多いのですが、そこで聞いている事がありまして「どのくらいまでやってみたいんですか?」って。皆さんならどうですか?同じ様に「どのくらいまでやってみたいと考えていますか?」

 

するとさまざまな答えが返ってきます。

「そうですね5店舗くらいかな」

「10億くらいまでやってみたいです」

「いけるとこまでもやってみたい」

なんか楽しいですよね。

 

そして次の質問をしてみます。「お金があったら実現するんですかね?」と。この質問に対しては皆似た様な回答をくれるんです。

「お金があっても人がいなかったら無理ですよね」

「仕組みがあればいけるもんですかね?」

ものすごく大雑把に言えばこの2通りかな。結構、的を得た答えな気もします。

採用・教育・お金

私はお金と仕組みのバランスがちょうど良く釣り合うと良いなーとは思うのですが、そう簡単な事ではなさそうです。しかし現段階で私の経験から思うところこは「人」つまり「採用」があって「教育」のセットと「お金」という採用と教育に投資ができる力が会社にあると、少なくとも積み重ねの経験値を積み増しできる環境は整うのではないでしょうか。

 

どこの美容室も突然に5店舗や10億円の規模にはなりませんし、日々問題を抱え解決してはまた問題を抱えながら少しづつ成長していくもので、どんなにBSが美しくて資金調達をできる会社になったとしても、採用のノウハウを確立しても、従来の経営速度に何ら変わり映えはしないのではないかと思うのです。

 

採用・教育・お金という要素の中で、採用についてはガイダンスの内容を変えてみたり動画を活用したりと変化してきていますし、お金の面ではオンラインサロン「お金の教室」を代表とする学ぶ場も増えました。では教育面はどうでしょうか?

美容師さんの技術教育

教育の方法は変わってきました。動画を活用したり、教育系のオンラインサロンが増えたりしてどんどん成長しているのが教育の分野だと思います。従来だと閉店後の時間に講師が来てリアルセミナーを行ったり、メーカーさんが来て講習をして学ぶ時間を作っていたのが、今では個人の美容師さんが複数のオンラインサロンの会員になり自ら学ぶ人が増えましたね。技術に興味があるわけで、やはり上手になりたいんですよね。

 

私は当然の事ですが美容師さんの技術も分かりませんし毛髪化学も勉強していません。しかしたくさんの美容室社長や幹部の方々が弊社に相談に来ています。

 

5店舗くらいまでやってみたい社長も、10億くらいまでやってみたい社長も、いけるとこまでやってみたい社長もいます。どの未来でもやってみたい将来があるのであれば「採用」「教育」「お金」をバランスよく強めていきたいはずです。一昔前の「人・物・お金」から「採用・教育・お金」に思考が変化していくと、教育について私からたくさんの指摘を受ける事になる事がとても多いのです。

練習をしない問題

それは教育の方法ではなく目的について。「なぜ教育をするのですか?」の質問は簡単な様で実はとても深い質問になります。

 

そして教育について多くの時間を費やして質疑を繰り返していくとぶつかる壁に突き当たるのです。それは、とても大切なはずの教育の時間が「余った時間」に行われているという現状です。しかし本当は余った時間なんて無いはずなんです。

 

こんな質問を受ける事があります。

「うちの2年目のスタッフや3年目のスタッフですが、チェック日が決まっているのに練習しないんですよ」

 

これはスタッフに問題があるのでしょうか?

スタッフのモチベーションが問題なのでしょうか?

スタッフのやる気に左右されていないでしょうか?

 

私はお店側に問題があると指摘します。ちょっと厳しい様に聞こえるかもしれませんが。つまり、スタッフのやる気やモチベーションで大げさに言えば経営が左右されるという事にもなりかねませんよね。経営がうまくいかない時はスタッフへの他責にはできないはずです。

教育のフレームとコンテンツ

私が指摘する問題とは教育のレールがないからという意味です。教育のフレーム。先に書きましたが、私には技術も知識もありませんが、教育のフレームは作る事ができます。なぜならばプランニングが本業だからです。それを美容師さんの教育に再設計する事が可能だからです。

 

教育にフレームとコンテンツが合致し、毎年修正し続ける事で自社の教育コンテンツは成長するはずです。その教育のフレームとコンテンツは 美容学校へのアプローチにも応用ができます。これで「採用・教育」のデザインが鮮明になってくるのです。

 

皆さんの教育カリキュラムはとても有益なコンテンツがあるでしょう。では、そのコンテンツを効率よく教育に落とし込むフレームを見直していますか?

 

いけるとこまでやってみたいと思うなら、まずは足元を固めませんか?

美容コンサルとプランナー@REPSS下道

美容室の教育設計が未来を変える@REPSS下道

この記事を書いた人

下道 勝
下道 勝取締役会長兼務代表取締役
美容業界特化型保険代理店REPSS(レップ)株式会社の取締役会長と、美容師教育プランニング・美容室事業設計のアドバイザリー業務を運営するNAPIAS(ナピア)株式会社の代表取締役をしている、下道 勝(シタミチ マサル)が、日本全国の美容業経営者に向けた、情報ブログサイトを可能な限りの範囲で更新しているブログです。 日々営業活動をしている中で、美容業経営者の「なぜ」に対し、協会認定ファイナンシャルプランナーとしての情報が満載です。 これから美容業経営者を目指す方、現在美容業経営者の方に対し、情報を発信していきます。