美容室フランチャイズという言葉がイマイチな理由はコレかも?!

最大10連休が始まりましたが、さっそく暇ですw

そんな暇を持て余している世の中のおじさん達は多いハズ。

雨だし走れないので、じっくり考えたブログでも書こうかなと。

 

今年に入ってたくさんのお問い合わせの大半が、美容室のフランチャイズについて。

私調べによると、その傾向はほとんどが40代美容室社長。

もちろん中には50代の美容室社長の方もいれば、30代の美容室社長もいます。

 

美容室フランチャイズ

 

今から3年前に、きっといずれ美容室のフランチャイズであったり、グループ化の店舗展開の時期が来るだろうと想定して、美容業界のありとあらゆるフランチャイズ契約書を、表ルート裏ルートそれぞれからかき集めて読み漁り、頭に叩き込んで、最新最強の美容室フランチャイズシステムを、弁護士と公認会計士に協力要請して作り上げのが昨年の2018年。

 

フランチャイズ契約書の収集、解読、打ち合わせの連続で作り上げた「美容室フランチャイズ契約書雛形」が完成するのに丸2年間の時間をかけたんです。(何度もアップデートしていますが)

 

その成果か?

2019年の今年はその時代の波が来たか?

マジでお問い合わせの案件がスゴイ。

 

しかし「フランチャイズ」って言葉の先入観としては、本部に売上の一部を支払うだけのお金集め的な感覚や、本部は何もしてくれない、本部機能は動いていないといった話をよく聞く。

そんな意味のないシステムであれば、誰だってフランチャイズのシステムを良い仕組みだと思うはずがない。

 

美容室フランチャイズ契約書

 

たぶん現段階の美容室フランチャイズ契約書のクオリティーは最高品質で、どんな頭の良い人が作った契約書より、内容の深さやひとつひとつの目的と理由が明確化されていると思います。

 

美容室専用のフランチャイズ契約書を元に応用すれば、美容業界のほとんどの職種でも適用ができる。

 

自分が費やした2年間の制作時間と別に、弁護士と公認会計士に支払ったギャラは数百万円。

 

時間とコストを掛けて作り上げる事で、それを求める人がオリジナルのビジネスモデルを構築していく上で、必ず必要となるだろうと思うのです。

 

美容室業務委託契約書は、無料で提供できるレベルでこのブログアップしていますが、今回は別。

今回はビジネスです。

 

最終的に完成した美容室フランチャイズ契約書を、弁護士のリーガルチェックを経て完成となります。

 

先に美容室フランチャイズ契約書を作っておいて良かったのは、契約書をいちから作ったら美容業界をある程度理解している弁護士であっても、なんの比較資料もなく、なんの参考資料もない状態であれば、軽く1年や2年は時間が必要だろうし、その契約書の充実度合いは一般的になりがちでしょう。

さらには、その制作期間に応じた費用が膨らむだろうしね。

 

美容室フランチャイズとは

 

実は私的には「美容室フランチャイズ」という言葉はしっくりきてないんです。

そもそも「フランチャイズ」という言葉自体に、あまり良い印象もなくてね。

実際は「フランチャイズ」ではない気もします。

 

じゃ何で美容室フランチャイズ契約書を作ったんだって思うかもですが、フランチャイズっぽいというか、言葉が最も通じやすい聞き慣れた言葉なので今は使っているだけです。

 

フランチャイズの意味を先に調べておきました。

wikipediaから引用

一方が自己の商号・商標などを使用する権利、自己の開発した商品(サービスを含む)を提供する権利、営業上のノウハウなど(これらを総称してフランチャイズパッケージと呼ぶ)を提供し、これにより自己と同一のイメージ(ブランド)で営業を行わせ、他方が、これに対して対価(ロイヤルティー)を支払う約束によって成り立つ事業契約である。

 

なるほど。

簡単に言い換えれば、「商品やサービスや屋号、ノウハウや権利を提供して営業を行わせる」って感じかな。

 

美容室でフランチャイズ?

 

美容室の場合どう思いますか?

独自の商品や独自サービス、本部が提供するノウハウや権利があれば、成功するのでしょうか?

 

または完全な独自ノウハウの有無次第でしょうか?

アル○○さんなんかは、独自ノウハウを強いのでしょうね。

 

先日ブログで書いた、コメダ珈琲店はフランチャイズで大成功している企業があったり、コンビニエンスストアなんかは代表的なフランチャイズシステムでしょうね。

 

ご存知の通り美容室では「属人性の高いビジネス」で「技術」と「接客」が融合してはじめてお客様が満足される。

 

物の購買や、場所の提供がビジネスモデルではない、一般的な美容室で「フランチャイズ」というシステムは合わないとも思うのです。

 

面貸し美容室や、場所貸し美容室、シェアサロンのビジネスモデルは、美容室の密集地限定でフランチャイズ展開はできるでしょうね。ただしコメダ珈琲店的な出店展開モデルは難しいかも。

 

美容室でフランチャイズは合わない?

 

「未経験でも経営できます!」

コンビニの張り紙に、「FCオーナー募集」みたいのを見たことがあります。

 

美容室も可能でしょうか?

 

私は正直・・・厳しいと思います。

 

昔は異業種進出として、他業界から「1000円カット」が参入したり、「カラー専門店」が参入したりもしました。その結果、大成功を継続している企業もあります。

専門性があった方が良いのかもしれませんね。

 

では現在の美容室社長がフランチャイズ展開をしたいと考えた時に、「商品やサービスや屋号、ノウハウや権利を提供して営業を行わせる」事で成功するとはなかなか思えないんです。

 

もしかしたら「売却」するよりかは、「FCで」みたいな感覚が近いのかもしれない。

 

だから私は美容業界の特性を考えた新たなビジネスモデルを開発し、契約書という形にしたんです。

 

誰かこのシステムにかっこいい名前付けてーw

 

REPSS/Beautysalon/System

「RBS」とかって有りがちすぎて無いなw

 

なんかカタカナ的な、ひらがな的な、分かりやすいネーミング無いかな〜。

 

私の中では「Layer(レイヤー)」が最も意味が近くて、「層」という意味合いでもいい感じかと思っていますが、どうですかね?

 

これからは「Layer(レイヤー)」って話そうかなー。

けど、美容師さんにとってはカットの基本的な技術と同じ名称だから、何のことを言っているのかって思われるかも。

 

美容室社長の未来美容師スタッフの未来

 

美容室社長の未来も、美容師スタッフの未来も、システムを通じて幸せにする必要があると思うのです。

誰かにしわ寄せがいってはならないんです。

関わる全ての人が、安心して豊かな生活ができるようにしたいと考えたんです。

 

オシノビセミナーで美容室社長に聞きました。

「何歳でリタイヤを考えてますか?」

「直営店は何店舗まで出店するのですか?」

「出店した後は、どうする考えですか?」

 

その美容室社長も、元々は他の美容室の幹部でした。

その幹部が独立したんです。

 

その美容室から独立した時と同じ様な美容室の経営を行っていたら、同じ事が繰り返されませんか?

 

美容室の資産積上げは何の目的か?

 

美容業界でこの先起こる大問題を先に予言しておきます。

それは「後継者問題」です。

むしろ、すでにこの問題は大きくなりつつあります。

 

今の美容室、法人美容室の「資産」を積み上げて、自社株評価を上げ、自己資本比率を良くし、金融機関評価を上げた先に、この「後継者問題」に襲われたら、何のための「資産」なのでしょうか?目的はありますか?

 

資産の積上げは、目的のある手段や方法ですよね?

 

目的は「世襲」ですか?「売り抜け」ですか?

「売り抜け」をしようにも、属人性の高いビジネスモデルでは、M&Aの評価額があったとしても買い手は付くのでしょうか?

 

たまに「バイアウト」ってカタカナを聞きますが、本来のバイアウトの意味は下記のようです。

MBO/EBO/LBOを分かりやすく解説してくれています。

 

「バイアウトとはなんですか?」

 

私はスタッフの未来を考えれば、スタッフへの投資が善だと思うのです。

 

美容師スタッフの未来

 

「先々はお店を任せて現場を離れたい」

そう思うのは、今のスタッフの年齢が上がったら同じ事を考えるかもしれません。

 

それを実現させてあげませんか?

 

美容室のキャリアプランの中に「店長の先」は何がありますか?

 

マネージメント?

スタッフ教育?

その時現在の美容室社長の仕事は?

今までと同等か今以上の給与を払えるビジネスモデルでしょうか?

 

今のスタッフの全員が、もれなく全員が、将来自分の美容室を持ちたいと考えているわけでもないでしょう。

今の美容室にい続けたいと考えてくれているスタッフもいるでしょう。

 

どちらの方向性であっても、そのスタッフが安心して未来に進める美容室でしょうか?

 

私を含め社長は、今のスタッフと未来のスタッフと一緒に仕事をするその瞬間から、そのスタッフが幸せになって欲しいと願うはずです。そのスタッフを幸せにしたいと考えているはずです。

 

美容室ビジネスモデルを考えませんか?

 

10年前の美容室経営、5年前の美容室経営。現在の美容室経営。

2年後の美容室経営、5年後の美容室経営。

 

もし5年前の美容室経営を今から2年先も行っていたら、今から2年後は7年前の美容室経営のやり方を行っているという事になりますよね。

 

「世界でたったひとつの真実は変わり続ける事だけ」

私の師匠が言っていました。

 

技術やサービスは進化しています。

カラー剤やトリートメントも進化していますよね。(私は素人ですがw)

 

では美容室の経営は進化していますか?

 

5年前の銀行員のノウハウを信じていませんか?

5年前の税理士のノウハウを信じていませんか?

業界問わずのノウハウは美容業界に本当に通用するのでしょうか?

 

BS/PLの解読も重要ですが、お金の流動は優秀な税理士が顧問でいれば十分なはずです。

 

美容室の経営、保険代理業の経営としての共通は、数字の調整役ではなく、人の幸せの追求だと思います。

その人とは、スタッフなのか、お客様なのか、自分なのか。誰かにしわ寄せが無いように。

 

お金も大事ですが、ビジネスを通して仕事のやり甲斐が人の成長になる気がします。

 

皆が夢中になれるような、楽しいビジネスはありますか?

好奇心いっぱいで早くやりたいと思えるようなビジネスはありますか?

 

是非私に相談に来てみてください。

この記事を書いた人

下道 勝
下道 勝取締役会長兼務代表取締役
美容業界特化型保険代理店REPSS(レップ)株式会社の取締役会長と、美容師教育プランニング・美容室事業設計のアドバイザリー業務を運営するNAPIAS(ナピア)株式会社の代表取締役をしている、下道 勝(シタミチ マサル)が、日本全国の美容業経営者に向けた、情報ブログサイトを可能な限りの範囲で更新しているブログです。 日々営業活動をしている中で、美容業経営者の「なぜ」に対し、協会認定ファイナンシャルプランナーとしての情報が満載です。 これから美容業経営者を目指す方、現在美容業経営者の方に対し、情報を発信していきます。