年収の壁問題問題@REPSS田口
こんにちは。REPSSの田口です。
巷では謎の咳が流行っているようです。急激に寒くなりました。気温の変化も激しいので体調管理にはお気をつけください。
社会保険がまた変わる?
先日、社会保険の対象者が拡大されますよ。という内容でブログを書きました。
↓
2024年10月に一部変更があって社会保険加入となる人が増えました。美容業界には現段階でそこまで影響はなさそうですが、今後も段階的に社会保険対象者がさらに広がっていくのでは?いずれは美容業界にも影響が出てきそう。という内容で書きましたが、想像していたよりも早く現実になりそうです。今後、社会保険はどう変わっていくのか?
まずは簡単におさらいです。
社会保険加入となる条件とは?(2024年11月現在)
↓↓↓↓↓
- 週の所定労働時間が20時間以上
- 所定内賃金が月額8.8万円以上(年収105万6千円)
- 2か月を超える雇用の見込みがある。
- 学生ではない。
- 従業員数51人以上の企業で働いている。(2024年9月までは101人以上)
この全てを満たすと社会保険加入になります。2024年10月には5の要件に変更が加えられたわけですね。いわゆる106万の壁と言われているのですが、上記条件を全て満たしてしまうと年収106万前後でも社会保険加入となってしまう。しかし従業員が51人もいる美容室というのも少数でしょうから、影響はそんなにありませんよー。って内容でした。
そんな中、厚生労働省が2と5の要件も撤廃する方向で調整に入りました。つまり1週間に20時間以上働いた人は社会保険に加入することとなりそうです。(学生以外)
2025年度中には審議され、近いうちに社会保険対象者が200万人ほど増えるようです。こうなってくると、どうせ社会保険に入ることになるなら勤務時間を調整せずにもっと働こうとする人が増えてきそうですね。
所得税の壁
合わせて注目されているのは103万の壁です。
ある政党が所得税が発生する年収ラインを、103万から178万円に引き上げるという公約を掲げています。最低賃金が上がっている日本で103万の壁があるということは、働く時間が短くなっていくのは当たり前ですよね。ただでさえ少子高齢化の日本であるのに、労働力がさらに減っていく仕組みになってしまっているからです。
今まで106万前後で働いていた人々は社会保険料の負担が出てくるが、所得税がかからなくなる?社保負担は仕方ないとして、とりあえず年収178万(月給14万くらい)のギリギリで働く人が増えるのでしょうか?
これらの制度改革がどう着地するのかはまだわかりませんが、企業側が働きやすい環境整備をしておきたいところです。
この記事を書いた人
- (タグチ キョウヘイ)元美容師。
美容室の経営に関わる仕事がしたいと思い、REPSS株式会社に入社しました。
最近は美容師新人教育の見直しについてのご相談を受けることが増えています。
その他、美容室に関わる保険、独立開業、採用、教育、税務、労務など、美容業界で働く皆様にとって、お役に立つような情報、気付きを発信していきます。
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