独立開業〜融資のポイントとは〜＠REPSS照井

こんにちはREPSS照井です。

定期的に美容室の独立開業について、気をつけるべきポイントや独立開業についての知識など、このブログにて紹介をしています。日頃独立を考えている美容師さんと打合せをしている中で、最も不安な要素として声が多いのが融資。

融資について、もう少し深掘りしていこうと思います。

融資を受ける前段階として

融資を受けずに独立をする美容師さんが稀にいますが、ほとんどの方が融資を受けて独立をしています。融資を受ける上で特に大事なポイントが3つあります。

・指名売上（客数）はどのくらいか

・自己資金（貯金額）はどのくらいあるか

・支払いトラブルはないか（滞納・遅延）

他にもありますが特に大事なポイントはこの３つです。

現在の指名売上はいくらあるのか。この数字を元に独立後、どのくらい売上が上がるのかを金融機関は判断します。フリーの売上も含めた売上を考えがちですが、指名ではないフリーの売上についてはカウントしません。

融資面接時に提出する事業計画には、フリーの売上を含めて作成することは可能です。しかし指名がないフリーのお客様は、自分の顧客という判断ではなく、現在働いているお店の顧客という判断になります。そのため、指名売上が多ければ多いほどいいです。

自己資金は指名売上と同じく多い方がいいです。しかし、どうお金を貯めてきたのか。ここがとても大事なポイントになります。

どうお金を貯めてきたのかを、面接時に証明できなければ自己資金として判断されません。

通帳に貯金の場合。コツコツ通帳にお金を貯めてきた場合、ちゃんとお金を貯めてきた証拠があるため一番信用度が高いです。

タンス預金の場合。通帳ではなく自宅のタンスや収納BOXなどでお金を貯めているケースがあります。この場合、自分の貯めたお金だとしても、それを証明することができないため、自己資金として判断されない可能性が高いです。

タンス預金がダメだと知り、面接前に慌てて通帳に振り込んだとしてもダメです。なぜなら、給料・報酬以外の大金が一気に振り込まれていると怪しまれます。どこから出てきたお金なの？と。本当に自分が貯めてきたお金なのか、どっかから借りてきたお金なのかの判断がつかないためです。

クレカ・家賃・携帯料金などの支払い遅延や滞納。これらがあると金融機関への信用に欠けるため、融資が受けれない可能性があります。

例え指名売上・自己資金ともに問題がなかったとしても、支払いの遅延滞納があると大問題です。独立計画が白紙に戻ってしまう可能性があります。

遅延滞納日数が長いと、信用機関情報に金融事故と判断され、数年その履歴が消えません。履歴が消えないと融資が受けれない可能性があり、独立が数年後になってしまうリスクも、、

融資を受ける前段階で、最低限３つ大切なポイントについて説明してきました。この3つ以外にも事前に知っておかなければならないこともあります。

もし今回紹介した３つの中で、ひとつでも不安な要素があるのであれば、それは事業計画の内容でカバーできるものなのか。融資のタイミングを待った方がいいものなのか。

不安要素を一個ずつ解消していけたらなと思っています。美容師として更なるステージに挑戦する皆様が後悔しないよう、一緒にカタチにしていきませんか？

照井翔太: 元美容師
美容業界の悩み解決や美容室経営に関わる仕事がしたいと思い、REPSS株式会社に営業として入社しました。
美容師の経験を活かし、保険、独立開業、労務、税務などあらゆる視点から美容業界で働く皆様のお役に立てるよう日々勉強中です。
今はSNS等で情報が簡単に手に入る時代。しかしその情報が美容業界の皆様に適切かどうか。皆様一人一人の状況に合わせて、適切な情報やアドバイスをお伝えしています。美容業界の皆様向けの「お金の勉強会」や「独立開業セミナー」も開催しております。