人前で話すこと@REPSS田口

こんにちは。REPSSの田口です。

先週は東京は暖かくなりました。むしろ暑いくらいの日がありましたね。

今週はまた寒い。気温の変化で体調を崩さないように気をつけましょう。

久々に弊社で行なっているR塾について紹介したいと思います。昔はよくブログにあがっていたのですが、最近見ないので。

毎月開催しております。一冊の本を教材にして、それぞれ参加者がその中から一つのテーマを自由に選択し、5分間のプレゼンテーションを行うという場所です。REPSS社のメンバーと、外部からも有志の参加者を募っているのですが、ありがたいことに以前かより参加者は増えています。参加メンバーは美容業界に限定してはいないので、普段は聞けないような新しい視点からの話を聞けたりもします。

発表者は選んだテーマについての考察を自分の言葉で発表する。聞く側はその発表を聞いて話し手にフィードバックを行う。概要をシンプルに説明するとコレだけなのですが、毎月真剣に取り組んでいくことで、参加者にとっての成長と仕事での結果に結びつけることを目的としています。

人前で話す機会

人前に立って話すことをどう感じますか?おそらく多くの日本人が得意ですと言える人は少ないのではないでしょうか。

美容師さんも人と話すことは好きでも、プレゼンテーションのような発表するという場面に苦手意識がある方は多そうな印象です。「人見知りなんです。」という美容師さんも結構いらっしゃいますしね。

そもそもお客様とのコミュニケーションが重要な職業ですし、役職や立場があがれば自ずとそういう場面が訪れるでしょう。

美容室でも若いアシスタントのうちから教育に取り入れるべきだと思います。技術はもちろんですが、対話ができないとせっかくの技術力も伝わりませんよね。

新規のお客様とリピーターのお客様で同じカウンセリングではないはずですし、ずっとリピートしてくれているお客様でも毎回お客様の状況は毎回違います。髪はもちろん、気分や体調、時間帯など。

支持を得ているスタイリストさんは、言葉は同じでもトーンやタイミングや順番などを無意識に調節しているはずです。

それってどうやって身についたのか?どう鍛えるのか?どう教えてあげるのか?難しいところですが人前で話す環境をつくることも成長につながると思います。

 

話す力、聞く力

R塾には基本的にカンペは無し、ネット上の誰かの言葉を引用することも禁止。あくまでも自分の意見で。というルールがあります。プレゼンの資料はあくまでも補助。スライドの枚数も5枚、文字は5行までという縛りがあります。文字が多すぎると発表者に目が向かず、資料だけ配れば終わりになってしまいますから。長く話せばいいわけでない、噛んでしまったからダメということでもない。いかに自分が話したいことを相手に伝えられるか?伝えるということの訓練をしています。

さらに意外と鍛えられるのが聞く力。

自分の発表の順番が次だったりすると、相手の発表を集中して聞けていないということが起こります。人が話しているのに上の空。聞くことって物凄く力がいるんです。

相手が何を言おうとしているのか、その考え方について自分はどう思ったか、さらにプレゼンを良くするためにはどう工夫したら良かったのか、あらゆる角度から聞いていないと発表者に充分なフィードバックをしてあげられません。

言葉以外の情報までを観察していると、本当はこういう事が言いたいのではないか?相手が言語化できていないところに気づけるようになります。

 

カウンセリング力UP

ある程度自信を持って挑んだ発表でも、思いのほか聴衆には伝わっていなかったりします。

「なんで伝わらないんだろう?どうしてこの人はわかってくれないんだろう?」と思う場面はサロンワークでもありませんか?

理由を相手に求めてしまっては自身の成長は止まります。

自分の話し方なのか、使うワードのセンスなのか、話す順番なのか、資料に原因があるのか、考える視点がみんなと違うのか、

どんなにプレゼン慣れをしていても全く同じ状況というのは二度とありません。毎回の舞台でその空気に合わせて、対応力や話す工夫が瞬時に求められます。

基本的なカウンセリングからもう一歩抜け出して欲しいとき、サロン内で話す場をつくることをお勧めします。

この記事を書いた人

田口 恭平
田口 恭平
(タグチ キョウヘイ)元美容師。
美容室の経営に関わる仕事がしたいと思い、REPSS株式会社に入社しました。
最近は美容師新人教育の見直しについてのご相談を受けることが増えています。
その他、美容室に関わる保険、独立開業、採用、教育、税務、労務など、美容業界で働く皆様にとって、お役に立つような情報、気付きを発信していきます。