美容業界のインボイス対策@REPSS田口

こんにちは。REPSSの田口です。

いつの間にか暑くなってきましたね。全く雨が降らないので梅雨ということを忘れてしまいそうですがまだ梅雨らしいですね。今年もけっこう暑くなるんでしょうか。室内で働くみなさんも熱中症には注意しましょう。あっという間に今年も半分が終わりました。値上げラッシュや大増税、なかなか渋いニュースが多い気がしますがそんなこんなで10月になります。関係のないサロンさんもありますが、いよいよインボイス制度の開始が近づいてきました。

インボイス対策

最近は美容室教育設計のセミナーを多くやってきましたが、実は業務委託サロン向けのインボイスセミナーなどもやっております。

インボイス制度とは正式に言うと適格請求書等保存方式のことですが、ネットを見て調べようとしても本当にわかりづらいですよね。素人にはわかりづらく書くように統一されているのかと疑いたくなります。請求書がどうなるか、というところに焦点がいきがちですが、実際は消費税の負担の話です。サロンか業務委託美容師のどちらかの税金負担が増えることになります。

基準期間、仕入税額控除、登録番号、課税事業者、免税事業者、原則課税、簡易課税、経過措置、2割特例なども理解をしておく必要があります。働く美容師さん達も最低限知っておいた方がいい知識ですが、自分で調べるのは大変かもしれません。私も全てを理解するまでにけっこう時間がかかりました。スタッフ側にもある程度の理解をしてもらう必要があると思います。

美容業界でも影響が大きいと言われているこの制度ですが、いよいよ開始まで3か月を切りました。ただ実際に美容業界が混乱が起き始めるのは2025年の確定申告の時期とも言われています。オーナー側には経過措置により3年間はまだ影響が少ないインボイス制度ですが、対策を決めかねているサロンオーナー様もまだまだ多くいらっしゃるようです。制度を正しく理解しても簡単に決断できることではありません。結局はお金にかかわることですからね。

大手に追随する必要?

大手が取った対策とそれ以外のサロンが取れる対策はもちろん変わります。大手がやっているからと追随したくなるかもしれませんが、実際に真似しなくてもいいサロンも多くあります。サロンの状況を見ながら慎重に選択する必要があります。個人事業主のサロンで法人成りを検討しているなどサロンの状況によって考え方は変わってきます。今いるスタッフの入社の仕方、関係性など、業務委託サロンといっても色々なパターンが考えられますしね。

こういった国の制度への対策をどうするかも考えなければいけませんが、間違いなく経過措置や特例は終わり、皆さんの税の負担が増えていきます。ただでさえ原材料費、値上げラッシュ、光熱費の高騰なども重なり、サロンのキャッシュや皆さんの家計を圧迫していくことをになっていきます。オーナー側も美容師側も手元に残るお金が減っていくということはほぼ確実です。業務委託契約とはいえ同じ時と場所で働いている美容師さん、いなくなられては困ります。彼らのためにあらゆる対策を考えていく必要性はありますよね。

美容業界専門

弊社は長年美容業界を専門に動いていますので、本業の保険以外のご相談をいただくことも多いです。インボイスの対策を決めることが目的ではなく、本来の目的を達成するための手段です。決まった制度の内容をわかりやすく説明するだけでなく、サロンの状況に合わせたお話が出来ればと思います。

サロンオーナーさんだけでなく、業務委託美容師さん向けにもいろいろな勉強会を無料で開催しておりますので、お気軽にお問い合わせ、ご相談ください。

この記事を書いた人

田口 恭平
田口 恭平
(タグチ キョウヘイ)元美容師。
美容室の経営に関わる仕事がしたいと思い、REPSS株式会社に入社しました。
最近は美容師新人教育の見直しについてのご相談を受けることが増えています。
その他、美容室に関わる保険、独立開業、採用、教育、税務、労務など、美容業界で働く皆様にとって、お役に立つような情報、気付きを発信していきます。

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