美容師の将来@REPSS田口
こんにちは。REPSSの田口です。
寒い日が続きますね。あっという間に1ヶ月が終わりました。あっという間ってずっと言ってる気がします。
1月後半に美容師さんとの池袋での予定を済ませ、そのまま駅まで歩きながら世間話をしていたときのことです。
「すれ違う人たち、みんなエリートに見えますねー。」
その美容師さんは関東で働いているとはいえど、勤務地は東京ではありません。平日の午前中に池袋の街並みや、歩く人々を見て新鮮だったようで率直な感想だったのでしょう。それに対し私は、
「そんなことないですよー!」
と反射的に返してしまいました。すれ違っていた皆様、本当に申し訳ありません。w
美容師の将来
深読みのしすぎかもしれませんが、なんとなくこの先に不安を感じていたようなご様子。
多くの美容師さんはこの先年齢を重ねて行った時に自分は美容師として働けているのか?転職した方がいいのか?他の仕事はどんな感じなのか?特に男性美容師さんはそんな事を考えるタイミングが一度くらいはあったりするのではないでしょうか?私自身がそうでした。
20代はそういったことを考えてる暇もないかもしれません。30代くらいからなんとなく将来を考えるようになり、いろいろ考えてしまう気持ちもわかります。技術力の上昇と反比例して体力は落ちていくのですから。
美容師もスーツを着るお仕事も両方経験している私からすると、どっちの方がいい、どっちが安定しているとかは特にない。というのが答えなのですが、美容師一筋で生きてきた方からすると全く想像がつかないですよね。
終身雇用が崩壊し始めている日本であっても、いまだにサラリーマンの方が将来が安定していると思われがちですが、安定不安定に関してはサラリーマンも美容師さんも同じ状況だと思っています。美容師さんに限らず、働いている人たちは40代、50代になったときにどう働いていくのか、どうしていけばいいのか、一回は考えていると思います。
大学を出て、就活の戦争を勝ち抜いた人がその先の人生ずっと幸せとは限りませんし、むしろ自分の力でこの先を創っていきやすいのは美容師さんの方だとも感じます。
コロナの影響で美容専門学校の入学者数が復調しました。世の中的にも人気がある業界というだけで明るい知らせですよね。
しかし、50歳を越えても現役で働いている美容師さんをイメージしずらいのも事実です。
教育者としての道
ベテラン美容師さんのその先として、後輩美容師の教育担当。これはイメージしやすいかもしれませんよね。弊社の美容師教育設計を行なっているサロンさんではこのポジションを用意してもらいますが、そのポジションを空いているのならやってみたいという美容師さんは多いと思います。
ある程度の規模になれば必要不可欠のはずですが、ポジションとしてしっかり用意出来ているサロンが少ない。
弊社で教育設計をしていて出てきたデータですが、新人教育を1人で見れる範囲は平均で5人くらい。それ以上の新人を抱えるとどうやら教育の質が落ちてしまう。このポジションも埋まってしまいやすいのですが、新卒を多くとっていく仕組みさえ作れたら教育担当のポジションはもう1人、2人と必要になってくるわけです。
長く会社に貢献してくれたスタイリストに新たなキャリアプランを用意することができます。
今まで積み上げた技術を、今度は若い美容師のために継承していくことが仕事になるわけです。
グループ会社社長としての道
現場が大好きだけど数字が苦手。美容師さんに多いですよね。
いつか自分でやってみたいけど自分が経営とか出来るのか?という不安もゼロではないはずです。ちなみに前の職場では技術は一流であっても数字の管理が苦手。オープンした店を泣く泣く売却したという美容師さんも多く在籍していました。
みんなバラバラで不安を抱えながら小さくやるよりも、数字、採用、教育、資金調達など、苦手な分野をグループ会社として本社がサポートしながら経営していく。そんな仕組みも作っています。
ただ、どんな展開を望むにしても結局は人です。
サロンの売上も人が集まらない所ではたちませんよね。
会社の仕組みづくり、事業設計は人が集まり定着することによって選択肢が増えていきます。
人が集まるサロンを目指す戦略の一つに教育設計があり、サロンの未来づくりのきっかけになると思います。
この記事を書いた人
- (タグチ キョウヘイ)元美容師。
美容室の経営に関わる仕事がしたいと思い、REPSS株式会社に入社しました。
最近は美容師新人教育の見直しについてのご相談を受けることが増えています。
その他、美容室に関わる保険、独立開業、採用、教育、税務、労務など、美容業界で働く皆様にとって、お役に立つような情報、気付きを発信していきます。
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