中途採用の美容師教育@REPSS田口

こんにちは。REPSSの田口です。

先週は都心で雪が降りました。東北出身の人からすると都心はこれくらいの雪でニュースになるの?とも思ってしまうのですが、久しぶりの雪道に危なく転びそうになりました。転倒して怪我でもしたら、周りにも迷惑がかかってしまうので油断してはいけないですよね。

皆さまも気をつけてくださいね。

美容室の中途採用

最近、お客様から多いご相談の内容は中途採用についてのお話が続きました。

応募が来ているがまだ会ったことがない。どんな子なのか事前情報ではいろいろ聞いています。こんな子らしいんですが採用した方がいいですか?どう思いますか?といった内容。

このご時世、応募があるだけでありがたいのでつい即採用したいところですが、事前情報があるばかりに会う前からいろいろと考えてしまいますよね。結局会ってみないとわからないという結論になってしまうんですが。この事前情報の内容が重要なのですけど本当に様々。

ブランクがある。

顧客はいません。

今までの職場の退職理由は人間関係でした。

委託サロンをかけもちをしたい。

など、応募者によっていろいろな状況がありますよね。

どう育てるか?安心して働いて貰えるか?今いるスタッフのことも考えなくてはいけませんし、あらゆる観点からの質問を用意しておき、どんな人なのかを見ていく必要があります。自分のサロンに合わないと思ったら、本人のためにもお断りする勇気が必要ですよね。

面接時に何を聞きますか?どんなところを重要視して見ていますか?意外と整理していなかった、いつも場面で考えている。というサロンオーナー様も多いです。即戦力だと思っていたら、面接時に聞いていた技術力ではなかった。聞いていた内容とは差異がある。経験がありませんか?

応募者が自分の経歴を盛ってしまうのは当然のこと。ここを責めてはいけません。だってサロン側も少しでも良く見えるようにと工夫を凝らして募集していますから。w 全くの嘘とかは問題外ですが。

経歴を盛ることが問題なのではなくて、本人の能力、人間性をしっかり見抜くことが大切です。同時にいろんな状況の人を招き入れられる環境を整えていく必要もありますよね。

 

休眠美容師の可能性

採用したいという美容室は、採用のターゲットをどこに設定してますか?

来てくれれば誰でもウェルカム!となってしまいがちなんですけど、少しターゲットを絞ってみるのもありです。

例えば、美容学校の教室を思い出して頂けるとクラスの半分以上が女性、街の昔からある美容室で働いているのも女性が多いですよね。美容師の男女比率、圧倒的に女性が多いんです。女性は美容師としてこれから!という時期に結婚、出産というタイミングが重なることが多いです。

人が足りないというサロン側と、働ける美容室を探している休眠美容師、つまり小さいお子さんがいらっしゃるママさん美容師ですね。ここのマッチングがうまくいっていないような気もします。

美容師をやめて他の仕事をしているもいますが、本当は美容師をやりたいのに保育園の都合で働ける美容室が無く、仕方なく他の仕事をせざるを得ない状況の美容師さんも多くいらっしゃいます。

ママさんが不安に感じているのは、ブランクがあること、顧客がいないこと、働ける時間の問題、お子様のご都合で休んだり早退したりと、むしろお店に迷惑をかけてしまうのではないかという不安を抱えています。

 

中途採用の技術チェック、教育プログラム

中途採用の技術チェックはどの程度されていますか?さらには中途採用の教育は用意されていますか?

お子様が熱を出した時にはどう対応してあげますか?

時給が周りに比べていくらかも大事ですが、安心して働いていける、復帰できると感じて貰える環境を整備してアピールしていくのも良いかもしれません。

ママさん美容師はマイホーム購入で遠方へ引っ越す以外には、そうそう辞めることはなく、いい環境さえあれば長く働いてくれるはずです。むしろ同世代の同じお悩みを持つお客様の層を獲得できますし、強いリピート率が期待できます。

採用が難しい美容業界ですが応募を待つだけでなく、打ち出し方の工夫や働きやすさなどの環境整備などを行い、責める姿勢も大切ですよね。

この記事を書いた人

田口 恭平
田口 恭平
(タグチ キョウヘイ)元美容師。
美容室の経営に関わる仕事がしたいと思い、REPSS株式会社に入社しました。
最近は美容師新人教育の見直しについてのご相談を受けることが増えています。
その他、美容室に関わる保険、独立開業、採用、教育、税務、労務など、美容業界で働く皆様にとって、お役に立つような情報、気付きを発信していきます。