新卒美容師の教育設計「BTP」とキャリアプラン@REPSS下道

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昨年から引き受け始めた美容室社長とのアドバイザリー業務。当初は、私が担当しているお客さま限定の7社でスタートをしたのですが、結局は増えに増えて現在は15社の美容室社長と契約を行い、大阪や名古屋や岐阜、石川や福島、もちろん関東圏を中心に毎月神保町の私のオフィスに通ってくださっています。

 

基本的には毎月1回5時間ぶっ通しのミーティングなのですが、5時間も何を話しているの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。しかしこれが思っている以上にあっという間の5時間の様です(お越しいただいている皆さん談)。さらに遠路お越しの美容室社長から最近リクエストをいただきました。「下道さんONEDAYプランとか作ってよ」と。はい作ります!はい!すでに作りました!

 

通常は、10時〜15時または16時〜21時のいずれか5時間を選んでいただいているのですが、ONEDAYプランを増設するとなると、10時〜20時の10時間の様なイメージですが、コスパを考えて10時〜19時で休憩1時間を含めた9時間の設計にしました!新幹線や飛行機で毎月東京神保町にお見えになるにあたり、5時間では物足りなくなってきたとの事なのです。嬉しいリクエストです!

美容室教育改革

私は元来プランナーです。過去ブログでも何度か書きましたが、ソニー時代はライフプランナーでした。そのソニーでの教え、プランナーとしての経験、2000年頃から20年以上の間で積み重ねてきた美容室社長との知識と経験と知恵。美容業界の魅力も課題も垣間見てきた事で、その集大成が今行っているアドバイザリー業務かなと思っています。

 

美容室の発展や成長は、どんなにお金があっても、どんな好立地を獲得できたとしても、継続的成長のビジネスモデルは成立が難しい気がします。お客さまのリピートビジネスが故に、新規顧客の獲得を前提にいかにリピートしていただくかを模索している美容室も多いのではないでしょうか。

 

私は集客の専門家ではないので、集客やリピーター作りにおいては相応の専門家さんにお任せしていますが、私は結局のところスタッフの成長が美容室の成長だと信じ切っています。しかし課題が多い事も理解しています。成長したスタッフが離職してしまう問題も、店長や幹部クラスが近隣に独立出店する悩みも。それもOKという社長もいらっしゃいますよね。

成長し続けるという事は?

さまざまな方法が変わりました。情報を取得する方法、技術を学ぶ方法、薬液の進化。他にもさまざまな方法が変わったのだと思います。5年前は30代だった方も今では40代かもしれませんし、20代の方が30代かもしれません。そして私は50代になりました。どうやら歳を重ねる方法は変わりなく、時間と共に過ぎていきます。あと5年後には皆さん何歳ですか?5年後の自分の年齢に、ハッとする人もいるかもしれませんね。

 

5年後の自社はどうなっていたいですか?

 

年商が気になりますか?

店舗数が気になりますか?

スタッフ数が気になりますか?

それとも、部下に任せていきたいですか?

それとも、バイアウト出来たら良いなとお考えでしょうか?

 

美容室の社長であれば、5年後はどんな未来を想像するのでしょうか?

 

以前に弊社のスタッフ向けにこんな言葉を送りました。

「程々に行うということは、結果も程々が最大値なんだよ。程々にやっても期待している結果はなかなか付いてくるもじゃないんだよ」

 

私の性格でもありますが、人生一度きりだからやれる事を全力でやりたいのです。

やれるとこまでやりたい。

いけるとこまでいきたい。

そんな風に思うのです。

見直してみませんか?

こちらの記事は目を通していただけましたでしょうか?

過去記事になりますが、お時間があるときに少し目を通しておいてくださると嬉しいです。

美容師教育計画キャリアプラン@NAPIAS(ナピア)株式会社

美容室の教育設計が未来を変える@REPSS下道

 

どの国でも教育への投資ができると成長します。国となると壮大ですが、各家庭ではどうでしょうか?

 

サッカーが好き、野球が好きだからクラブチームに入って練習をする。学習塾であれば、大手の学習塾を選んだり、個別学習塾を選ぶ人もいるでしょう。子供への投資は親心といったところでは、できる事をやらせてあげたいと思うのではないでしょうか。

 

裕福なご家庭で、昔は家庭教師というものがありました。その変化は後に個別学習塾になったのでしょうか。

 

美容室ではどんな教育が用意されていますか?私は先に書きました、お金があっても、好立地の物件を獲得しても美容室の成長は難しいと考えていて、スタッフの成長が美容室の成長になると信じているので、教育について問いかけたいのです。

 

教育のカリキュラムは、あるのではないでしょうか?

それはいつ見直されましたか?

あまり見直す必要性を感じていませんか?

どう見直したら良いのかあまり考えた事もないのかも?

 

以前、ホリエモンがお寿司屋さんの修行期間に異論を唱えて話題になった事がありましたね。

ホリエモンが「修業は、まぎれもなく時間の浪費だ」と主張する真意

 

私は「修行は無駄」そこまでは思いませんが、しかしもう少し効率良くする工夫や、知恵やアイディアを出し合えば、若手美容師さんの成長に大きな変革が起きると思っています。その教育の変革が、美容室の経営改革に繋がると思いますし、すでに複数の美容室で実践しています。そのアイディアや創意工夫に対して反論が上がり始めたら、いよいよ本物に近づいてきたと実感できると思えます。私は、美容室の教育制度の成長こそが、美容室の成長に繋がると考えています。

どう教育を見直すのか?

今までに約3000名程の美容室社長とリアルで会ってきました。教育の話題ばかりではありませんが、しばしばこの様な話を聞いていました。

 

「うちはデビューまでに3年だね」

「うちはデビューまでに1年半だ」

 

今の美容業界では標準的な感覚でしょうか。ここ最近では早期デビューについて話題になる事が増えてきました。早期のデビューについては問題山積かと言えばその側面もあると思いますが、私は以前から疑問を持っていました。3年や1年半という「期間」という考え方にです。

 

私はその「期間」という考え方から「時間」という考え方を提唱しています。

 

デビューまでの3年間とは、練習時間やモデルさんに入る「時間」で計算すると、合計で何時間必要なのでしょうか?

デビューまで1年半とは、練習時間やモデルさんに入る「時間」を計算すると、合計で何時間必要なのでしょうか?

300時間ですか?

500時間でしょうか?

600時間かもしれません。

 

美容室の社長とお話をしていると、一人前になるまでに時間が掛かる。技術や接客など、美容師さんに求められるスキルの多さに私も大変な仕事だなと思います。だからといって、生産性を生むスタイリストに成長するまでに数年掛かるとなると経営も大変ですよね。アシスタントがいるから、スタイリストの売上を伸ばせるという構造も理解しています。

 

仮に早期にデビューさせて、サロンのレベルが落ちたとも言われたくないし、失客に繋がるかもしれない、早期デビュー後に業務委託サロンやシェアサロンへの転籍を危惧する美容室社長もいるでしょう。美容室経営の縮図や、美容師さんの成長過程のプロセスをある程度理解した上で、私が開発したものが「BTP(ベーシック・トレーニング・プログラム)美容版」です。

BTP美容版の開発

先に書きました「期間軸」から「時間軸」への変更が、教育改革になり経営改革に繋がります。

 

教育の構造は、新人教育をはじめ、スタイリスト教育もアシスタント教育も。そして、ある程度成長したスタッフが増えたからといって、動かせるお金があるかといって、好立地を獲得できるからといって出店を計画してみても、私はまだ早いと考えています。なぜならば、少し成長したスタッフが揃っても、そこにはリーダー的な存在の成長が追いついていない場合です。

 

離職率を最大値ゼロと考えた場合、スタッフは増えていきます。増えたスタッフが活躍する為のセット面が足りないとなれば、人が溢れて出店というのが理想的かもしれませんが、リーダー不足と新卒採用という高いハードルも隣り合わせですね。

 

離職率ゼロなんて、そんな上手くいくことはないと思いますが、現に直近5年間離職率ゼロという美容室があるので、絶対に不可能ではなさそうですね。これもまたハードルの高い内容と思いますが。しかし離職してしまう事に慣れることは少し寂しい気もします。

美容師新卒採用

新卒採用に力を入れていくには、受け入れる側の美容室は新卒美容師さんを幸せにする責務があると思います。それも「再現性」のある教育の方法で。その教育計画やキャリアプラン、事業設計や出店計画をエクセルシートに私がまとめますので、その資料を是非美容学校に持ち込んでみてください。

 

お越しいただいている美容室のほとんどが新卒採用に成功し、応募者が予定定員オーバーでお断りをせざるを得ない状況にまでなりました。すごいですよね!

 

表面的な事業設計ではなく、実現可能か否かあやふやなプレゼン資料ではなく、美容室社長と私で作り上げる資料は100点を目指すものです。しかし、100点満点はいつまで経ってもその答えは無いのかもしれません。それは完璧を目指しても、必ずと言っても良いと思いますが修正点が見つかるはずです。修正点を見つけ出す事で、修正が未来の成長に繋がる訳ですから、むしろ修正点を見つけ出したいのです。

成長する社長なら変化し続けるはず

現在美容室15社の教育改革に着手しています。BTP美容版を今年の4月からスタートした美容室は10社です。どこかの機会10社の美容室社長のリアルな声を届けられたら良いなとも思いますが、どの方法が良いのか?招待制でzoomミーティングなんかもアリなのでしょうかね。BTPを実践してみて感じる事や、BTPを作り込む上での苦労話もあるでしょう。

 

現時点で私に届いている美容室社長の声の代表的なものは「ハンパない」です。

 

「ハンパない」とは、新卒スタッフの成長速度の事です。従来の教育カリキュラムでは体感できなかった事が、今では信じられないスピードで新人が成長している様です。しかし前もって分かっている設計の「ゆがみ」もありますから、全てが100点満点ではないはずです。そのゆがみも計画通りです。

 

机上論で書いた計画を、可能な限り計画通りに進めます。きっと全て計画通りにはならないでしょう。計画通りにならない場合でも、計画変更は基本的にはしません。元の計画にできるだけ近づける努力をする為です。計画通りに進めれば、計画通りの結果が生まれます。計画から少し逸れたとしても、元の計画に寄せる努力をする事で、計画していた結果に近づけることになります。そして、計画通りに進められなかった箇所が来年度の修正ポイントになります。

 

美容室の店舗デザインも同じでしょ?どんなデザインにしようか、セット面のレイアウトやシャンプー台の位置、お客さまの動線、さまざまなプランニングをしたことでしょう。プランニングはデザインです。教育設計や事業設計は総じてビジネスデザインだと思います。

田口がアドバイザリー業務を開始します

私がREPSS社内の希望者向けにBTPセミナーを行いました。参加者は、社長の吉里、副社長の石井、取締役の千葉、そして田口の計4名です。社内LINEで私から発信し、希望者だけを募りました。個々の業務過多にならない程度で、あくまで自ら挙手した希望者だけのグループです。

 

以前よりこのブログでBTPについて書いていた事もあって、実は複数の美容室さんから質問も上がっていた様です。田口も私同様にはじめから上手にできる事なんてないかもしれません。けれど大丈夫です、私がサポートに付きますので。きっと迷う事もあれば悩む事もあるでしょう。美容室社長と一緒に悩み答え探しではなく、前に進む為にはどうにかするしかありませんからね。お客様からのニードに応えていける様に田口も私も努力をします。

 

毎月1回5時間のミーティングを6ヶ月間6回のコースの契約で行います。その後の継続については、お客さまの希望に合わせます。引き受けのタイムスケジュールをを組んでいただきますが、①10時〜15時と②16時〜21時の2パターンからお選びください。

 

私もアドバイザリー業務を開始した際、初動の5社さんだけでスタートし私自身もさまざまな経験をさせていただきましたが、田口は元々美容師さんでもありましたから美容師さんの気持ちもよく分かると言っていました。美容師さん目線で、私にはない発想がまた面白いのです。田口のご指名で内容を知りたいという事であれば、下記のお問合せページからでも、田口への直接問い合わせでも構いませんので。ご連絡いただけたら田口は相当喜びます!

 

またBTPの進捗については、随時ブログに書いていくと思います。

お問い合わせは下記からどうぞ!

この記事を書いた人

下道 勝
下道 勝取締役会長兼務代表取締役
美容業界特化型保険代理店REPSS(レップ)株式会社の取締役会長と、美容師教育プランニング・美容室事業設計のアドバイザリー業務を運営するNAPIAS(ナピア)株式会社の代表取締役をしている、下道 勝(シタミチ マサル)が、日本全国の美容業経営者に向けた、情報ブログサイトを可能な限りの範囲で更新しているブログです。 日々営業活動をしている中で、美容業経営者の「なぜ」に対し、協会認定ファイナンシャルプランナーとしての情報が満載です。 これから美容業経営者を目指す方、現在美容業経営者の方に対し、情報を発信していきます。

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