美容師教育に焦点を@REPSS田口
こんにちは。REPSSの田口です。
今年も残すところあと10日ほどになりました。
街は忘年会シーズンで飲食店も賑わっており、サロンも12月後半になるにつれて、どんどん忙しくなっている様子。コロナ前の当たり前だった世の中に戻ったようで、もはや懐かしいという感情すら浮かばなくなりました。
コロナ前に戻ったというよりは乗り越えた。時代が変わった。という表現が正しいのでしょうか。アフターコロナ、ウィズコロナという単語もそういえばありましたね。
コロナ禍は世界中がこの先どうなるんだという不安もありましたが、なんてことない当たり前が貴重だということを忘れないようにしたいですね。
美容師教育に焦点を
個人的に2023年は美容室の教育設計に関わるようになった1年でした。
前半は各地でのセミナー活動が多め、後半は教育設計スタートといった形でしたが、とても充実した1年でした。
セミナーの内容や教育設計中にも話していることですが、全国にある美容室は約26万軒、美容師人口は約56万人、新規美容師免許登録者数が約1万7千人ほど、新規開店数が1万4千軒というデータ。
正確な数値かどうかはわかりませんが、ざっくりの目安として捉えたときに想像できることは、人口が減少していっている日本で美容室がまだ増え続けているということ。
平均すると1店舗あたり2人以上の美容師がいる時点でそのサロンは稀少ということになっていきそうです。
首都圏にいるとイメージしずらい話かもしれませんね。
美容師は独立しやすい業種でありますし、1人で生涯やっていこうと思えばやっていける仕事でもあります。終身雇用の崩壊、定年の延長など、世の中が変わっていく中で手に職があることはやはり強い。
美容師さんの業務委託やシェアサロンという働き方が増えているのもわかる気がします。
一方、人を雇っていきたいと考えるのであれば相当な人手不足が続く可能性が高いということ。
新卒だけで考えると毎年1万人前後の美容師を数十万軒が取り合うということです。採用をしていきたいと考えているのであれば、一筋縄ではいきません。求人広告費用を走らせてるだけでは大手には負けてしまいます。
採用のための教育設計
1人でやっていくのか、組織でやっていくのか、考え方はどちらも選択肢としてありですが、多くの美容師さんは人を喜ばせるのが好きであったり、長い人生1人で働いていくのは少し不安に感じたりする美容師さんが多いのではないでしょうか。1人で働いていくということは自由の反面、リスクでもありますからね。
今後美容師を目指す若者や、今の美容師さんを見ていても、1人で働く道を選ぶようになることは全体を見ると少数で、誰かと一緒に働きたい美容師さんの方が多い気もしています。
サロン側は採用したいし、求職者は良いところで長く働きたいという美容師さんの方が多いと思います。
今後の採用方針はやる気がある子。ウチにあっている子。というよりは、普通の子をいかに育てられるか、安心して美容師を続けさせてあげられるか。そういった方針に切り替えるタイミングかもしれません。
その根幹になっていくのが美容室の教育設計だと考えています。
どう育てるか?
採用の次にくる問題
採用した先に教育の問題があります。
練習しない、育たない、チェックに落ちてしまう。という話。教育の問題はサロン側の視点で語られる事が多く、教育を受ける子側の意見はあまりフォーカスされません。
フォーカスされた所で、「甘い、やる気がない、最近の若い子は、俺たちの頃は、」という話になることがわかっているので、若い子からは声をあげる気すらなくなります。そうやって組織に属するということが億劫になり、ひと通り学び終わった後で転職、業務委託やシェアサロンに流れていくんですね。
どう育てるか?
サロンに残ることによってどういう美容師になれるのか、どんな人生を送っていけるのか。人生プランとキャリアプランを提示していく必要があると思います。
毎日のサロンワークに力を割いてしまいがちで、なかなかそういったところに向き合う時間がないんですよね。若い子たちが輝ける環境を作っていくことが、可視化されることで一つの形になり、これからの採用活動、美容室経営において重要な武器になっていくと思います。
美容室に関わる人たちの人生が良くなっていく、そんな美容室の事業設計を2024年からも全力で取り組みたいと思います。
ご興味ある方はぜひ、お問合せください。
この記事を書いた人
- (タグチ キョウヘイ)元美容師。
美容室の経営に関わる仕事がしたいと思い、REPSS株式会社に入社しました。
最近は美容師新人教育の見直しについてのご相談を受けることが増えています。
その他、美容室に関わる保険、独立開業、採用、教育、税務、労務など、美容業界で働く皆様にとって、お役に立つような情報、気付きを発信していきます。
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