50歳で社長を引退し1年半経過して感じる事

社長引退記事は過去何度か書きましたが、社長職に未練タラタラで書いているんじゃないですよ。今現在社長職の人で、もしご自身が創業した会社となれば尚のことですが、会社という組織をいずれどの方向?どの出口にするのか決めなくてはならない時が必ず来ます。

1、会社を売る

2、会社を譲る(売るに似ていますが、あえて記載します)

3、会社を閉じる

もしこの記事を読んでくださっている社長さんで、現在30代や40代ですとまだピンとこない話かもしれませんが、昨年から少しづつ聞こえてくる声は、50歳には引退したいとか、45歳には引退したいとか、会社を部下に任せていきたいとか、会社をバイアウトしたいとか、いわゆる出口の声が聞こえてきています。

 

さて現在社長の皆さんは、どんな将来を想い描いているのでしょうか?

会社の未来

人も物も永遠というのはない気がします。会社も同様で、良い時もあれば大変な時もあるはずですね。私はむしろ大変な時が多かった気がしますが、創業から15年が経ってようやく部下に譲れるだけの形になりつつ、事業承継の準備を始めたのが私が48歳の頃です。

 

先にも書きましたが、会社の将来ってのは3つの道に分かれると思います。

①会社を他社や他人に売る

②会社を社内の人に譲る

③会社を閉鎖する

私は②の部下に譲るを選択しました。これがなかなか大変な道のりです。身内に譲る1番の課題は自社株の株価なんです。頑張った分、1株単価が高すぎる。無償全株譲渡するほど太っ腹でもないしね。

1年半で慣れた事

代表取締役という肩書きだけ譲るなら簡単です。登記の変更をして、次世代社長の邪魔にならない様にひっこめば良いくらいですからね。けどね実際のところ保有の株の課題もあるし、今まで声をでかく張り上げて叱咤激励を繰り返し、先頭で旗を振ってスタッフの牽引してきた人が、なかなか簡単に引っ込んでいられないものなんですよね。

 

いつもせっかちで、動き続けている事がやり甲斐みたいな感覚の社長も多いのではないでしょうか。暇が苦手の様な。

 

会社の決定権や肩書きを譲って、最初はモヤモヤする事も多かったのですが1年半も経てば少し慣れます。私の場合、自ら島流しを行い本社近くのマンションを借りてそこでプライベートオフィスにしているので、本社の皆を見る機会を自ら断ちました。そうでもしないと、嫌でも見えちゃうし言いたくなっちゃうからね。(それでも口出す時があるけど)

 

結果、いまだに何も慣れていないんじゃないか疑惑。

1年半経って慣れない事

離れたマンションオフィスに居てもなぜか見える気がするんです。新社長や新役員の1年目は新人だからと見る事もできましたが、2年目には少し口出ししてしまっている。その口出す範囲は、会社にとって良い事以外です。

 

甘えやおごり、油断や怠慢には厳しく接しています。結構厳しい口調で話します。

 

社員を守るため、お客様を守るためには、会社を継続する事、会社を成長させる事が役員の役割です。ある程度、安定軌道にある今のREPSS社で利益が出ていればいいだろうと誤解されたくない。

 

会社の継続は、会社の成長以外に道はないのです。

BS/PL/CF。対前年、流動資産の期首と期末。厳しいミーティングの時間が繰り広げられています。

事業承継現在進行中

社長の皆さんもいつかこの課題に向き合う時がきます。私が社長を引退するタイミングでREPSS社を買いたいという声を数社からいただきましたが、私は他人の誰かに譲るより信頼できる部下に譲る決断をしました。

 

会社の全株式を部下に譲り切るまでは時間もかかるでしょう。けどそれで良いと思っています。今すぐまとまったお金が欲しいわけでもないし、まとまったお金で次の何かに投資する予定もないのでね。

 

そこそこ大きな会社に任せる選択もあったのですが、私自身がまだ現役で仕事をしたいし、隠居生活に憧れもないし、小さな会社の社長を引退してファイヤー気分に浸る気もなかったので、代表権を部下に譲って仕事を継続できてよかったなと思っています。部下たちの邪魔にならない程度に仕事をしたいし、やっぱり仕事が好きなんですよね。

 

そして私の次なる会社はこちらです!

美容師教育計画キャリアプラン@NAPIAS(ナピア)株式会社

この記事を書いた人

下道 勝
下道 勝取締役会長兼務代表取締役
美容業界特化型保険代理店REPSS(レップ)株式会社の取締役会長と、美容師教育プランニング・美容室事業設計のアドバイザリー業務を運営するNAPIAS(ナピア)株式会社の代表取締役をしている、下道 勝(シタミチ マサル)が、日本全国の美容業経営者に向けた、情報ブログサイトを可能な限りの範囲で更新しているブログです。 日々営業活動をしている中で、美容業経営者の「なぜ」に対し、協会認定ファイナンシャルプランナーとしての情報が満載です。 これから美容業経営者を目指す方、現在美容業経営者の方に対し、情報を発信していきます。