美容師さんの退職金

たまにはファイナンシャルプランナー的な記事でも書きましょうか。

そうなんです、私見た目怖そうでも、見た目怪しそうでも、協会認定ファイナンシャルプランナーなんです!w

しかも、美容業界に特化したファイナンシャルプランナーは日本全国探しても、REPSS(レップ)社のスタッフしかいないでしょうね。

 

今回の記事は、美容師さんの退職金について書いておきますね。

 

美容師さんは年金だけで十分?

ここ数年「社会保険」について、法人の美容室さんは対策対応でインターネットで調べた事も多いかもしれません。

社会保険を分解すると、2つの事の総称だという事に気がついたでしょう。

 

1つ目は、健康保険。

2つ目は、厚生年金。

 

今回の記事は、退職金についてのことですが、社会保険上にある厚生年金も十分関係してきますが、年金はいったいいくら貰えるのでしょう??

国民年金部分の老齢基礎年金と、厚生年金部分の老齢厚生年金。

さー、自分たちが将来年金をもらう頃には、どの程度まで減額されているんでしょうかね?

 

年金がいくら貰えるか?も大事ですが、もっと大事な考え方は、こんな感じではないですか?

 

「毎月◯◯万円ないと生活できないかも。」

 

美容師65歳で退職金いくらあったら安心か?

老齢基礎年金や老齢厚生年金の支給額があまりにも不透明なので、ここでは年金話を割愛しますね。

 

さきほど書いた「毎月◯◯万円ないと生活できないかも」。

美容師さんはサラリーマンとは違うので、60歳や65歳で定年退職って話はほとんどないですよね。

 

日本人の男性の平均寿命を約80歳と仮定すると、2人に1人は80歳以上生きるって事ですよね。

新薬の開発が進み、日本人は長生き人種らしいのですが、長生きもいいですがお金の心配も長く続くとなると心配事がついてまわりますね。

 

日本人男性の平均寿命80歳と仮説し、65歳には現場から離れて隠居生活をしようと考えた場合の計算をしてみましょう。

 

毎月の生活費は最低でも25万円はないとなーと考えると。

月額25万円✕12ヶ月=年間生活費300万円

年間生活費300万円✕(65歳〜80歳)15年間=4,500万円

公的年金を一切加味しないで考えて、退職金に関わる税金を含めて考えると「5,000万円」は準備しておかないとマズくないでしょうか?

 

美容師さんが退職金5,000万円を貯めるには

 

まさか法人の美容室経営者で、役員報酬をもらって所得税・住民税・健康保険・年金をしっかり払って残った手取りから、コツコツ貯金をするなんて事をしちゃっていませんか??

 

全ての税金を支払って、手取りから貯金をするのは、マジで税金の無駄払いなんですよ。

 

まず退職金ってのは、「退職所得控除」っていう制度があるので、毎月の給与に関わる所得税なんかより、びっくりするほど税率が低いんです。

 

もしその年の給与年収5,000万円みたいな場合、税率は45%以上くるかもしれません。

それが退職金として5,000万円もらうとしたら、数%で済むかもしれないとなると、どっちがいいですか?

 

なぜはっきりと◯%と書かないかは、役員の在籍年数によって計算式が変わるので、一概に◯%は確定的には書けないだけです。

 

給与から諸々差し引いて5,000万円貯めるのも、退職金として5,000万円貯めるのも、同じイメージで考えるとこんな感じかな。

 

現在40歳の美容師さんと仮説。

65歳までに5,000万円を貯める目標にすると、25年間で貯める事になる。

5,000万円÷25年間=年間貯蓄額200万円

年間貯蓄額200万円÷12ヶ月=月額貯蓄額167,000円

 

毎月167,000円で25年後には5,000万円の貯蓄ができそうですね。

 

美容師さんが退職金をどこで貯めるか

美容師さん個人が毎月167,000円もの大金を、所得税・住民税・健康保険・年金を払った後の手取りで貯蓄するには、かなりハードルが高そう。

だって、相当退職金への意識が高くないと途中で使っちゃいません?

使っちゃう以前に、「無理〜〜」って感じしません?w

 

このブログを読んでくださっている多くの方は美容業界の役員さんが多いらしいのですが、会社の状況にもよりますが経費を一部自分たちの退職金積立に回すって感じはどうでしょうか?

 

退職金積立をする程経費に余裕がないんだよね〜という事であれば、役員報酬を少し削ってでも退職金積立に回したほうが、個人の税金の低減にもあるし、社会保険に関しては、法人も個人も減額できるメリットもあるので、方法論としてはアリではないでしょうか?

 

毎月167,000円を積み立てる。

せめて毎月15万円は積み立てると考えると、どこで積立ますか?

 

社内金庫?銀行?

社内の金庫に貯めても、銀行に積立をしても、実は毎年の積立金額に「税金」がかかります。(法人の決算が黒字だったら)

何を言いたいかといえば、社内金庫貯金でも、銀行積立でも「経費になりませんよ」という事なんです。

 

個人事業の美容師さんの貯蓄

このテーマは相当な知識とテクニックがあると、かなり優位に進める事ができる。

小規模企業共済などの「普通」な事は知られているでしょう。毎月最大7万円の所得控除の積立。

所得控除と税額控除は全く話が違うので注意です。

 

小規模企業共済について時折相談がありますが、税額控除ではなく、所得控除の小規模企業共済に何かメリットありますかね??合理性のメリットも少ないしね。

まさか一度加入したら辞められない「イデコ」とか、絶対に賛成しません。マジでね。

 

個人事業主の美容師さんとは、個人事業で美容室経営をされている人も、業務委託で働く美容師さんも、フリーランス美容師さんも同じなのですが、個人事業主の美容師さん達がもし5,000万円を貯めようと考えるのであれば、4,000万円を目標すれば大丈夫です!

 

4,000万円を確定型の130%返戻率で運用すれば5,200万円ですからね。

 

現在40歳の美容師さんと仮説。

65歳までに4,000万円を貯める目標にすると、25年間で貯める事になる。

4,000万円÷25年間=年間貯蓄額160万円

年間貯蓄額160万円÷12ヶ月=月額貯蓄額134,000円

 

一瞬「なんだよ個人で貯蓄の方が月額の貯蓄額低いじゃねーかよ」と感じませんか?

確かに「毎月の貯蓄額だけ」みればそうなんですが、「税」を含めると、やはり法人役員さんたちの方がメリットは大きい。

 

やはり「退職所得控除」がデカイ。

 

美容師さんが退職金を貯める目安

 

法人の役員さんたちであれば、月額167,000円

個人事業主の美容師さんなら、月額134,000円

 

あくまで現在40歳と仮定し、65歳時の退職積立金を5,000万円を仮定した場合です。

 

5,000万円てデカイですよねー。

けどよく考えてみてください。

美容室の経営者であれば、誰も退職金をくれるわけではありません。

自分達でやっておかないと、誰も退職金を作ってくれるわけではありません。

 

社会保険の事やお金に関する課題は山積でしょう。

私も経営者として実感します。

 

美容師として生涯現役か引退を考えるか

もうちょい日本という国の年金制度の未来が明るければ、この様な課題も重く考えないでいいのですが、今の日本とこれからの日本を考えると、自助努力というか、自分たちでできる事はやっておかないと、日本国に全てを委ねるのはやや不安が残る気がします。

 

退職金として積み立てようと考えても、商売をしているとどうしても、波風も立ちますよね。

良い時もあれば、大変な時もある。

だからこそ、貯蓄といったお金の精神的な安定剤は、大変な時にこそ役に立つ事も大きい。

 

退職金目的で積み立てて、いざって時には一瞬そのお金を使う必要がある時もあるでしょう。

 

お金は稼いで使うものだと思いますが、貯蓄という使い方、運用という使い方も、お金を使う事のひとつだと思います。

 

協会認定ファイナンシャルプランナーが揃っているREPSS(レップ)社であれば、この相談は得意中の得意分野ですので、少し興味があるなと感じたら、是非お問い合わせくださいね!

 

この記事も某美容業界コンテンツにパクられんだろうねw

パクられれば本物ですねw

この記事を書いた人

下道 勝
下道 勝取締役会長兼務代表取締役
美容業界特化型保険代理店REPSS(レップ)株式会社の取締役会長と、美容師教育プランニング・美容室事業設計のアドバイザリー業務を運営するNAPIAS(ナピア)株式会社の代表取締役をしている、下道 勝(シタミチ マサル)が、日本全国の美容業経営者に向けた、情報ブログサイトを可能な限りの範囲で更新しているブログです。 日々営業活動をしている中で、美容業経営者の「なぜ」に対し、協会認定ファイナンシャルプランナーとしての情報が満載です。 これから美容業経営者を目指す方、現在美容業経営者の方に対し、情報を発信していきます。