基本給の内訳@REPSS田口

こんにちは。REPSSの田口です。

2024年、春の美容師免許取得者数は16,888とのことです。例年より少しばかり減りました。噂によるとその約半数は美容室への就職ではなく、アイリストを志望しているとのこと。リアルな数値かもしれません。ざっくり8,000人の新卒美容師を26万軒の美容室が取り合うという状況です。中途募集もあるので実態値は違うのかもしれませんが、とんでもない倍率です。全店舗に8000人を割りふると1店舗あたり0、03人。腕一本分にもなりません。w

ようやく入ってきた若い力も3年以内には離職する確率は80%なんてデータも出ています。業務委託という働き方が当たり前になったこともあるかもしれませんね。昔は求人を出してなくても応募があるような時代だったのに、完全に需要と供給のバランスが崩れています。この超売り手市場はこの先もしばらく変わらないでしょう。

それほどまでに人が足りない時代になっても独立開業する美容師さんは多いです。1人サロンや夫婦サロンではなく、広めの箱でスタートしいずれ人を採っていきたいんだ。と。未来を夢見て独立する一方で、前の店を辞めている訳ですからね。これからは自分の店での離職対策に向き合わないといけません。

定着率をあげるために

弊社で行なっている教育設計では、サロンの教育の質、生産性、定着率UP、助成金、いろいろな側面から事業の再構築をしていきますが、サロンが一番求めている効果でもある、新卒採用に効果があります。既に取り組まれているサロン様は予想以上の反応があることを実体験しています。美容学校の先生にウケがいい。新卒生にも好評。技術の成長速度が速くなった。確実に効果は出せています。

お給料などの条件面や求人媒体も重要ですが、サロンに入ったらどういう風に成長できるのか?どんな生活が待っているのか?どれくらい稼げるのか?将来をイメージさせることが重要です。それだけで安心して美容師を続けられる。長く働いてくれる。わかりやすく可視化したものが教育設計であり事業設計です。

その裏で

権利を主張する若者が増えたと言う声を聞きます。なんか昔とは違う。言っていることは正しいのだが聞いてて釈然としない。権利を振りかざす一方で、会社が求めていることは実行してくれない。厳しく指摘しにくいのに成長スピードは遅い。今後もそういった若い子が増えてくる。何とか対応していかないと取り残されます。

会社が社員に求めること「基本給の内訳」も入社前に可視化しておいたほうがいいかもしれません。

 

この記事を書いた人

田口 恭平
田口 恭平
(タグチ キョウヘイ)元美容師。
美容室の経営に関わる仕事がしたいと思い、REPSS株式会社に入社しました。
最近は美容師新人教育の見直しについてのご相談を受けることが増えています。
その他、美容室に関わる保険、独立開業、採用、教育、税務、労務など、美容業界で働く皆様にとって、お役に立つような情報、気付きを発信していきます。