引退を考える時@REPSS田口

こんにちは。REPSSの田口です。

暑くなってきましたね。先日久しぶりにランニングをしたのですが、前回のランニングからサボっていたので感覚が空きすぎてすぐにバテてしまいました。梅雨が来て走りたい時に走れなくなる前に少しでも回数を増やしておきたいところです。あと30年以上働かなくてはいけない日本。体力キープは必須条件です。

美容師の引退とは?

最近の美容室でのお話は何歳になったら引退するか?という内容がありました。引退を考えるきっかけってなかなかないですよね。年金がいくら貰えるか?老後の生活はいくら必要か?そういった話題は身近に感じるようになりましたが、仕事は何歳で引退するのか?美容師さんはなかなかイメージしずらい部分があると思います。毎日を目標に向かって頑張っている皆さんに対して、引退を考えていますか?なんて少し後ろ向きなお話かもしれません。しかし確実にその時期はやってくるのです。それも自分が想定した通りではなく、予期せぬタイミングで訪れるケースもあります。

現在進行形での話、会社の代表者が高齢のため体調を崩してしまい、急遽会社を引き継ぎいでほしいという話をされた人がいました。と言われたそのスタッフは役員でもなく正社員。社長と平社員の2人だけの会社です。他に誰もいないから。という理由での事業承継です。確かにお世話になっている会社の一大事ですので、なんとか協力したい気持ちはあれど、いきなり会社の代表者です。業務的にも気持ち的にも突然の環境の変化となりすぎてどうやっても良い結果には進まなそうですよね。自分たちの他にお客様がいます。お客様からしても不安を覚えずにはいられません。

もう一件は、今後の経営は若い人たちに委ねる、これからは若い人たちが作っていってほしい。と前もって伝えてきているものの、一向に物事が進んでいる様子がない。任せる側は思い切って任せたいのだけれど、まだどこか頼りなさを感じてしまうからサポートしてあげなきゃとなってしまう。任された側はそうは言われたものの、何を目指していくのか?一体何から手をつけていいのかわからないという感じ。サロンワークが忙しいので、売上が上がっているからとりあえずしばらくは大丈夫だろうと、全て後回しになっている状態。

 

未来に繋ぐ意識

いざ事業承継を考えたときに任せられる人がいない。結局社長がいないと回らない。任せてみたけども上手くいかない。

そういった状態は容易に想像出来ます。日本のほぼ全ての企業が後継者不足で悩んでいます。1人サロンではなく誰かと一緒にサロンをやる前提でスタートした以上、共に働いてくれるスタッフの未来、そこに通うお客様の未来を守っていく責任があります。

未来に引き継ぐ意識、キレイ事ではなく本気で向き合う必要があります。そのタイミングは何年後かではなく、今からなのかもしれません。

この記事を書いた人

田口 恭平
田口 恭平
(タグチ キョウヘイ)元美容師。
美容室の経営に関わる仕事がしたいと思い、REPSS株式会社に入社しました。
最近は美容師新人教育の見直しについてのご相談を受けることが増えています。
その他、美容室に関わる保険、独立開業、採用、教育、税務、労務など、美容業界で働く皆様にとって、お役に立つような情報、気付きを発信していきます。