他業界との勝負@REPSS田口

こんにちは。REPSSの田口です。

とある朝のこと、お客様のサロンに向かっていたのですがあまりにも早く着き過ぎてしまいまして、散歩がてら周辺のサロンを見て回ることに。隣のビルにもその隣にも美容室、上の階も美容室。裏の通りにも美容室。本当に美容室だらけになっているエリアってありますよね。

それぞれにオープン準備をしている美容室が多い中で、すでに店内が人で溢れているサロンがありました。そのサロンはというと某大手格安チェーン店よりも、さらに安い価格のチェーン店。行列は店の外まで伸びていました。安売りするサロンの台頭には賛否ある美容師さんもいると思いますが、低価格帯で十分という需要はあり続けるのでしょうね。

世の中は物価高のニュースが継続して流れていますから、美容にかけるお金は出来るだけ抑えたいという層はますます増えていくのかもしれません。だからといって安売りの勝負をしてしまうと大企業の資本力にはかないませんし、人件費が圧迫する恐れも出てきますので、集客のための値下げは慎重に考えなければいけませんよね。

固定費が上がる世の中

むしろ行っていくべきは値上げや付加価値。この点でこれからの戦略に経営者の皆様は頭を悩ますことでしょう。値上げしたばっかりなのにまた値上げすることになるかも。

数年前まで120円で乗れてた電車もいつの間にか同じ距離でも140円に。滅多に乗らないタクシーも以前より高くつくようになりました。現金を使わずチャージして移動しているとなかなか気づかないですが、着実に家計に影響が及んでいます。しかし移動を控えれるわけもなく、必要なので買うはずです。

お客様にとっての必要な存在になれるかどうか。他の生活費よりも美容代の優先順位をあげていけるかどうか。同じ業界ではなく、他業界との勝負になってきます。

必要なものにはお金は払う

個人的には珍しく、行列のできるラーメン屋に行きました。並び始めてから退店まで1時間以上かかるという今までの自分なら避けてきた経験。ちょっと気軽には出せない金額の高級なラーメン屋。そんなにも高いラーメンを毎回食べているわけではないのですが、お客様に教えていただいたので行ってみることに。

事前期待値が高いとお金を出すことに躊躇はなくなりますし、体験し満足度が高ければ平気でリピートします。値段を見ずに何でも買うといったことが出来る人は多くないでしょうが、いいモノやサービスにはお金を払うんです。

自分たちでは変えられないことに悩むより、今できることは何か?変えていけるれることは何か?美容業界全体でさらなる戦略が求められます。

 

この記事を書いた人

田口 恭平
田口 恭平
(タグチ キョウヘイ)元美容師。
美容室の経営に関わる仕事がしたいと思い、REPSS株式会社に入社しました。
最近は美容師新人教育の見直しについてのご相談を受けることが増えています。
その他、美容室に関わる保険、独立開業、採用、教育、税務、労務など、美容業界で働く皆様にとって、お役に立つような情報、気付きを発信していきます。