クリエイティブとは@REPSS田口

こんにちは。REPSSの田口です。

先日、美容業界の大先輩から食事に招待されました。新卒で勤めていたサロンの社長さんなのですが、還暦を超えても現役美容師であり、30年近く都心でサロン経営を続けている方です。

当時は社長と部下という関係性。新人にとっては雲の上のような存在でしたが、今となってはサロンの今後について相談をしてもらえる関係性になりました。退社してからこのような日がくるとも思ってもいなかったので少し緊張もしていましたが、 帰り際に「お互いにこれからも成長していきましょう!」とのお言葉をいただき、大先輩は衰えるどころかエネルギーに満ち溢れていました。成長した自分が恩返しをしたかったのですが、受け取るモノの方が多くいい時間と経験となりました。ありがとうございました。

クリエイティブとは

美容師さんにとっては身近なこの言葉。経営者や現場から離れていくとそこまで意識をしなくなるような気もします。私自身は苦手な分野であるので、職種によって必要性のありなしを無意識に分けていました。先述のサロンは社長を筆頭にクリエイティブをずっと大事にしているんです。提供するヘアスタイルはもちろんのこと、働く人自身のヘアやファッション感も含めてデザインできる美容師を育てるというブレない軸をもっています。

目新しい髪型をつくることだけがクリエイティブというわけではなく、自己プロデュース、サロンの空間、教育や経営、ひいてはそのサロンに関わる人たちの人生をどうデザインしていくのか。美容業界の為にそのサロンはどういう存在であり続けるのか。自分が引退した後の会社はどうするのか。どう引き継いでいくのか。コンテストや作品撮りにだけ用いられる単語ではないんですね。クリエイティブがサロン経営の隣にずっとあるのです。

 

手段の選択ではなく創る

経営者は先を見据えて有益な情報を仕入れる。そこから自社に必要な最善の手段を選択していくことがほとんどだと思いますが、先述のサロンは選択した後に創りこんでいって自社のカタチにするところまでがワンセット。目には見えにくいクリエイティブさが鍛えられているからこそ、どこかの真似ではない唯一無二のサロンになっているのだと感じました。そんな風土がいつの間にかブランド力となって人々を魅了し続けています。実際に新卒採用も勝ち続けていて若い力も育っています。他に課題は抱えているものの、情報収集や戦略だけが全てではない。とも考えさせられました。私の表現は抽象的ですね。w

クリエィティブをもっと広い意味で捉えないといけないのかもしれません。

この記事を書いた人

田口 恭平
田口 恭平
(タグチ キョウヘイ)元美容師。
美容室の経営に関わる仕事がしたいと思い、REPSS株式会社に入社しました。
最近は美容師新人教育の見直しについてのご相談を受けることが増えています。
その他、美容室に関わる保険、独立開業、採用、教育、税務、労務など、美容業界で働く皆様にとって、お役に立つような情報、気付きを発信していきます。