採用の前に考えること@REPSS田口

こんにちは。REPSSの田口です。

東京はうだるような暑さが続き、エアコンの寒暖差のせいか喉に違和感を感じています。皆様も体調管理にはお気をつけください。

サロンオーナーさんから、「中途採用の募集に応募があったのですが、今のサロンの状況で採用しても大丈夫そうですか?」という相談をいただきました。新卒も中途もなかなか採用できない時代ですので、応募があると嬉しくなりますよね。面接してみて人柄もいい感じだったら即採用したいところですが、サロンの状況によってはちょっと立ち止まって考えた方がいいこともあります。

人さえいれば?

人さえいれば売上が上がるのに、経営が安定するのに、いろいろと問題が解決していきそうなのに。そう考えている時期が長く続くと、とりあえず採用しよう。何とかなるだろう、と考えてしまいがちですが、しっかり数字で判断していますか?

応募があった人がアシスタントなのかスタイリストなのか、男性か女性か?正社員?業務委託?時短?応募者さんの状況を聞いてサロンの数字がどう変わるのかを考えなくてはいけません。多くのケース、人が入ることで売上があがりますが、利益はどうなるかわかりませんよね。人件費、社会保険、交通費、材料費などの経費が増えるからです。売上だけに注視してしまって生産性は実は落ちていることがありますよね。運転資金がしっかりあれば一時的に利益が落ちてしまうのも想定内ですが、気付いたらキャッシュが減っていっている。といった状況にもなりえます。

 

金さえあれば?

もし採用した美容師さんが売上を持っていなかったら?サロンが集客をしてあげる必要がありますよね。新規を回してあようとしても、同時期に若いスタイリストさんがいたら新規入客は分散されてしまって結局サロンの生産性は落ちてしまいます。採用と同時に集客やリピート率の課題に向き合わなければいけません。

採用して満足。とならないように、集客の改善、売上が上がる教育環境、これらがないとせっかくの中途採用もすぐに離職のリスクと隣り合わせとなってしまいます。既に売上をもったスタイリストや業務委託が欲しくなりますよね。そうは言ってもサロンが期待している良い人材というのはなかなか入ってきませんので、いかに入ってきた人を育てていけるか。

条件面も大事ですが、入った後の環境整備がしっかり整っている。働く人の将来を示してあげられるサロンが今後強くなっていきます。

この記事を書いた人

田口 恭平
田口 恭平
(タグチ キョウヘイ)元美容師。
美容室の経営に関わる仕事がしたいと思い、REPSS株式会社に入社しました。
最近は美容師新人教育の見直しについてのご相談を受けることが増えています。
その他、美容室に関わる保険、独立開業、採用、教育、税務、労務など、美容業界で働く皆様にとって、お役に立つような情報、気付きを発信していきます。