教育のエラーとシェア@REPSS田口

こんにちは。REPSSの田口です。

今回も教育設計について書いていきます。

既にBTP教育設計を導入しているサロン様で出たエラー(修正点)についてまとめたいと思います。一年間BTPをやってみた結果どういったエラーが出たのか。これから取り組まれる方は、あらかじめ予測をつけておけば大きなエラーは防げるかもしれません。

代表的なものは、やはり接客面でしょうか。

接客のエラー

みなさんの頃と比べたらありえないほどの速度でデビューしていく訳ですが、元美容師目線で見ていて悔しいですが、新人の技術は上手くなっていきます。

技術レベルだけがあっという間に上達するという嬉しい結果とは逆に、接客の経験が不足するというエラーが起こりました。いってもまだ社会人1〜2年目です。まだ精神的にも大人になりきれない子もいますよね。私もその頃は無駄に尖っていて生意気でしたしね。

技術の不安はBTPが進むほど解消されていきすが、接客に関しては人によって出来る子と出来ない子に別れてしまいました。

学生の頃にそれなりにアルバイト経験がある子もいれば、全くない子もいる。人と話すことが好きという子もいれば、人見知りと言い切る子もいる。

スタートの段階で接客には差があることをサロン側は見落としがちです。そこでも新人は迷ってしまいます。接客は技術以上に正解が見えずらいですからね。

技術だけでは支持されるスタイリストにはなれないことを、皆さんはもちろん知っているはずです。

途中で迷ってしまわないように教えたい。そんな時にまず彼らの指針となるのが企業理念、経営理念です。

いわゆる道徳的なことでしょうか。技術以外での社会人として必要な接客、接遇、社会人マナー、的な時間を多くとるように修正を加えています。そういった接客面もその子任せにせず、まずは理念からしっかり教える時間を増やしました。

技術以外の教育の割合を増やす修正を加えているサロンが多いです。

数のエラー

モデルの数に修正を加えるサロン様も多いです。

チェックには受かったけれども人頭はまだ自信がない。これはBTP教育設計に関わらず、多くのサロンで起きている問題です。

想像していたよりもウィッグと人頭の違いにとまどってしまう。スタイリスからしたら既に忘れてしまっている感覚ですが、ずっとそのままだと困ります。

モデルの割合を増やしウィッグの練習時間を減らす。サロンワークの割合を増やしために教育の期間を長めに組み直す。モデルをどう確保していくか?そもそも教え方に問題はないか?

サロンの状況を見ながら色々な角度から修正を加えています。

速度のエラー

物件が見つからない。

早期デビューが目的ではありませんが、教育設計の結果として大体のサロンはデビューまでの期間は早まります。

なおかつ、スタッフが辞めない状況が続くので圧倒的に席が足りなくなります。来春に新卒もまた入ってきます。

そんな時に出店したい。本来の目標設定ではあったのですが肝心の物件なかなか出てこないのです。

物件は運や巡り合いですが、輝く場がないと離職に繋がってしまいますからね。

逆に言えば、人が辞めなければ店舗はあっという間に増えていきます。

店舗展開が目的ではなくても、ある程度のスケールを確保することは会社の安定にもつながりますから、これは嬉しい悩みかもしれません。

不動産の動きも、止めずに探し続けなければいけません。

Study  Share

出てきたエラーはそのままにせず、より良い方へ更新し続けることでサロンの育成力が上がっていきます。

さらに、弊社が行う教育設計では同時に進行しているサロン様でのエラーを、お互いに共有し合い、自社のアップデートに活かすことができることが大きなメリットになります。

他社さんの教育について知る機会ってあまりないですよね。

自社だけでは気づかない点や、参考にしたい点、注意ポイントなどを共有しながら、賛同してくださったサロン様やこれからの若い美容師さんはもちろん、美容業界全体の教育の質をあげていきたいと思っています。

 

 

この記事を書いた人

田口 恭平
田口 恭平
(タグチ キョウヘイ)元美容師。
美容室の経営に関わる仕事がしたいと思い、REPSS株式会社に入社しました。
最近は美容師新人教育の見直しについてのご相談を受けることが増えています。
その他、美容室に関わる保険、独立開業、採用、教育、税務、労務など、美容業界で働く皆様にとって、お役に立つような情報、気付きを発信していきます。