仕組み作り01
curriculum教育設計
教育の見直し
人が辞めてしまえば、思い描いた未来は簡単に崩れてしまう。
だからこそ、これからの美容室経営に求められるのは「採用に強く、人が辞めない仕組み」です。
私たちはその原点に立ち返り、新卒採用と新人教育に力を入れています。
美容室の未来は「教育」で決まると考えています。
しかし実際に教育の設計に本気で取り組んでいる美容室はまだ多くありません。
そのカリキュラムは見直しはされているでしょうか。
- 自分でつくったまま止まっている
- 前の勤務先のものをそのまま流用している
こういったケースをよく目にします。
一方で、美容業界を取り巻く環境は変化し続けています。
- 薬液やカット技術の進化
- 広告のあり方の変化
- 求人の方法や最低賃金の引き上げ
- 社会保険加入が当たり前に
周りがここまで変わっているのに、教育カリキュラムだけが昔のまま。
これは大きな課題ではないでしょうか。
デビューまでの期間
昔はスタイリストデビューまで平均4〜5年。
今では2〜3年でデビューする美容室も増えています。
ただ「年数」だけを基準にしていては、本当に妥当なのか分かりません。
そこで私たちは問いかけます。
- あなたのサロンではデビューまで何年かかりますか?
- その◯年とは、具体的に何時間の練習を意味していますか?
私たちが提唱するのは「期間から時間へ」という考え方。
それを形にしたのが BTP(Basic Training Program) です。
Basic Training Program(ベーシックトレーニングプログラム) とは、デビューまでの教育を「営業時間中」に行う仕組みです。
美容師に必要な基本教育を、効率的かつ集中的に設計します。
従来の教育を時間に換算するとどうなるでしょうか。
例えば…
- 1日2時間の練習
- 週3日
- 2年間続けた場合
合計 624時間 となります。
では、その練習を営業時間内に置き換えてみたら?
- 営業時間内で1日8時間
- 週3日
624 ÷ 8 ÷ 3 = 26週
つまり同じ624時間でも、わずか半年(26週)で確保できるのです。
目的は
教育の設計を見直すだけで、これほど効率的に人材を育成できる。
それが私たちのBTPの考え方です。
BTPは、早期デビューを推奨するものではありません。
私たちが目指すのは、新人の時間を無駄にせず、美容師という仕事を楽しみながら、確かな未来を描ける教育です。
美容師を志した人が、途中で不安になって辞めてしまう。
その不安をなくし、安心して学び続けられる環境をつくりたい。
その想いから、教育の仕組みを“見える化”しました。
「見て覚えろ」「自分のために残って練習」ではなく、
会社が責任を持ってデビューまでの道筋を示す。
それがこれからの時代に必要な教育だと考えています。
教育の設計を変えるだけで、人は定着し、サロンは力を持ちます。
人が辞めないからこそ、新しい店舗を出す必然が生まれる。
そして若手が活躍する場が広がり、多様なキャリアが描けるようになる。
グループ化の目的も利益のためではありません。
業界全体で採用と教育を支え合い、次の世代にバトンを渡していくためです。
私たちは、美容師一人ひとりの未来と、美容室の未来を守るために教育を改革します。
これがBTPの理念です。
教育設計に関するよくあるお悩み
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昔と比べて練習しない
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チェックに落ちる
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デビューした途端に辞めていく