教育のエラー@REPSS照井
投稿日:2024.04.26 更新日:
こんにちはREPSS照井です。
先日、サロンでアシスタントの教育担当をしている美容師さんと話す機会がありました。ここは業務委託サロンのため、即戦力になるスタイリストしか採用していませんでしたが、去年からアシスタントを雇用する動きをはじめました。
アシスタントに対し、自社独自で作成した教育カリキュラムを使い、営業時間後にアカデミーを行っているようです。今まで行っていなかったアシスタント教育に1年間向き合った結果、出てきたエラーがあります。それは、思ったよりも技術が身についていない、技術への理解度が薄いということです。
1年目なので多少しょうがない部分もありますが、アシスタント自身は完璧に理解し、できていると認識しているため、その差分がエラーということになります。では、なぜそうなってしまったのか。
理解度の履き違え
1番の原因は、各技術ごとのチェックをしっかりしていなかったことです。ある程度の技術レベルになったら即入客させ、足りないところはその都度指摘するという方法をとっていました。
アシスタントとしても、少し覚えて即入客できるのでやりがいと楽しさは感じやすいのかもしれません。しかしそこを優先し過ぎてしまい、そもそもの教育の目的を見失っては良くないですよね。
できるまでフォローする
「やれる」と「できる」を履き違えてしまうと、全てが中途半端になってしまいます。どういうことか。
「やれる」とは、完璧にこなせるのではなく、ある程度の範囲内で物事ができるということ。
「できる」とは、完璧にこなし自分のものとして扱えている状態のこと。あくまで私の解釈ですが。
できる状態になるためには、数をこなし経験を積んでいく必要があります。
シャンプーやカットなど、ある程度先輩が技術を教えることで、アシスタントに技術が身についていきますよね。しかし数回教えただけの状態で、お客さんに入客できるレベルなのかを考えると、まだまだ練習が必要なのではないでしょうか。
入客できるレベルまで持っていくためには、自主練だけでは成長スピードも遅くなると思います。技術を知りできるレベルまで技術を持っていくためには、先輩がフォローし導いていく必要があります。
即入客させることが目的ではなく、技術を身につけ自分のものにしていくことが練習の目的のはずです。ついつい取り組んでいくうちに、目的を見失ってしまうこともあります。
アシスタントがしっかり成長するためにも、教育担当者が目的を見失わないように気をつけることも大切です。