理念を掲げる@REPSS照井

こんにちはREPSS照井です。いきなりですが質問です。

皆様の会社やお店の企業理念は何ですか?、経営理念は何ですか?、何を大切にしていますか?、皆様の会社やお店のコンセプトは何ですか?、他の会社やお店と比較したとき何が強みですか?

これらは会社やお店によって異なると思います。コンセプトや強みはあっても、企業理念や経営理念を作っていない場合もあるかと思います。なぜ今回私がこういった事をブログで発信しようと思ったかというと、あるお店であった離職相談がきっかけでした。

 

大切にしている思い

離職相談があったお店は古着屋さんです。個人的に約1年程前から通っている古着屋さんで、お店の居心地が良いところと、オーナーと私が同い年という事もあり、仲良くなったのがきっかけで通うようになりました。通っていくうちに客とオーナーという関係から、ありがたいことに経営についてやスタッフ育成についての相談をしてもらえる関係になりました。そして今回の相談内容は離職についての相談でした。

辞めてしまった一番の原因はオーナーとスタッフ間の様々な認識のズレによるモチベーション低下です。

オーナーが接客や、商品知識について教育をしていないかったわけではありません。何かを教える時や物事を伝える際、オーナーとそのスタッフ間で意見や伝わり方のズレが積み重なり、スタッフが何をどうしてら良いか分からなくなりモチベーションが落ちてしまったようです。

ではなぜこのようなことが起きたか。

オーナーが大切にしていることとして、「古着好きが集まる溜まり場のような場所にしたい」という思いがあります。古着を買うことだけが目的ではなく、古着を通してふらっと立ち寄れるアットホームな雰囲気を作りたい。押し売りは絶対にしない。というところからこの言葉を決めたそうです。私や常連のお客様はオーナーが大切にしていることが実現できているからこそ、居心地の良さを感じていたり仲良くなれていると思います。それが他の古着屋さんにはない強みでもあり良さでもあります。

しかし辞めたスタッフからすると、「古着を買うことが目的ではないならどうやって売上作るの?」「なぜ溜まり場にしたいの?」「押し売りしちゃダメってことはどうしたらいいの?」「オーナーの思いは分かるがそもそも何をしたらいいの?」などといった不満が出ていたようです。自分なりに考えて営業を行なっていても注意される。その割にはどうしたら良いか教えてくれない。考えたら分かるだろと言われる。これを繰り返していくうちにオーナーの思いとの認識のズレが蓄積され辞めてしまったようです。

 

理念を掲げ伝えていく

コンセプトや思いがあったとしても、なぜその言葉にしたのか、実現するためにはどうしたら良いかを明確に示していかなければ部下が迷ってしまうと思います。自分が今働いている会社はどういう思いでできたのか。何を大切にしているのか。そのためにはどうしていくのか。これらを企業理念や経営理念という形で示していく必要があります。

理念を掲げる事により、会社や組織は何のために存在するのか、経営をどういう目的でどのような形で行うことができるのかを示すことができます。理念を掲げて終わりではなく、しっかりと部下に伝えて浸透させていかなければ意味がありません。掲げた理念をもとにスタッフの育成をする事により、チーム一丸となって同じ向きを向くことができますよね。

理念を掲げる上でオーナーの思いはもちろんですが、時には第三者の意見も必要になってくる場合もあります。例えば伝え方。同じ意味合いでも伝え方によって受け取る側の認識も変わってきます。認識のズレがなるべく起こらない方がいいですよね。オーナーの思いを組み入れた理念をどういう言葉で伝えていくのか。社内の人間だけではなく第三者を入れ、外からの意見をもらう事により伝わりやすくなる場合もあります。

理念を掲げている会社やお店もあるかと思いますが、経営をしていく上で必要になってくる理念。今後の経営の軸になる部分にもなりますので、作り込んでみてはいかがでしょうか。

 

 

この記事を書いた人

照井 翔太
照井 翔太
元美容師
美容業界の悩み解決や美容室経営に関わる仕事がしたいと思い、REPSS株式会社に営業として入社しました。
美容師の経験を活かし、保険、独立開業、労務、税務などあらゆる視点から美容業界で働く皆様のお役に立てるよう日々勉強中です。
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