目的を見失わないように@REPSS千葉

先日、サロンオーナーから小規模企業共済とセーフティー共済の相談がありました。

詳細を知りたい方はご連絡いただくとしてw

どちらも節税としてメリットがあるものですので、やるのであれば賛成ですし、事業保障や将来の貯蓄をしておくのは良いことですよね。

ただし注意しておきたいのは、目的と手段を履き違えてしまうこと。

目的は何か?

節税は決して悪いことでも無いですし、むしろ積極的にやったほうがいいと考えていますが、よく考えてみると節税が目的になってしまっているケースがあります。

将来の貯蓄であったり、従業員の退職金であったり、自分自身の退職金であったり、万が一のための事業資金であったり、何のために何をするのか?という部分がすっぽり抜け落ちてしまう事があります。

将来の貯蓄という目的があったとして、小規模企業共済を調べていくうちに、節税が目的にすり替わってしまいセーフティー共済の方が年度額が多くできるので迷ってしまったり。

よくある話でいうと、車の購入を考えているという相談があり、節税考えると中古車がいいんですよね?という話。

確かにそうなんですが、目的は車を買う。

もし新車が欲しいと思っているのに節税のために中古車を購入するって、何か違うような気がしてしまいます、車購入と節税の順位が入れ替わってしまっているというか。

将来の貯蓄がしたい、結果節税になる。

欲しい車がある、結界節税になる。

ここがズレてしまうと、本来求めていたものとズレていってしまうので、注意が必要だと感じました。

本来の目的が節税という事ももちろんあるので、その場合は適した手段を考えればいいのですが、元々何がしたかったんだっけ?という事を見失ってしまうのはとってももったいない話になってしまうかもしれません。

ちなみに余談?ですが、セーフティー共済は活用されていますか?

すっかり薄れてしまってきていますが、コロナという脅威が少し前にありました。そのときに借入をされた経営者さんも多かったと思いますが、セーフティー共済で助かったという声を多く聞きました。

いざという時の備えは、そうなってみなければ有り難みや必要性を感じにくいところでもありますし、そうそう多く起こることでもないかもしれません。

しかし事業保障という部分を考えておかなければ、そのいざという場面で借り入れが増えてしまったり、他の目的で用意していたものを切り崩さなければいけないくなってしまう可能性があります。

リスクに対しての考え方は経営者それぞれですが、何もしない、何もしていないというのは流石に危険過ぎると思っています。

どんなリスクがあるのか、何をしたら良いのか。

一度考えてみてもいいかもしれません。

この記事を書いた人

千葉 実
千葉 実
美容師・美容ディーラーの経歴を経て、REPSS株式会社という美容業界に特化した保険/求人会社の執行役員として所属しております。
美容室の開業、経営のお手伝いをしています。普段は基本、お客様やディーラーの方からご紹介頂く「紹介営業」で活動していますが、より多くの独立開業やサロン経営に携わる事ができればと思い、独立開業セミナー等開催しております。