環境と欲求@REPSS千葉

今ある環境が当たり前になっていく、これは多々あることですよね。

よくサロンオーナーと話をするのはボーナスの話。今季は調子が良く利益が出ているので、ボーナスを支払う。

良かれと思ったこの行動ですが、来年無かったらどうでしょう?減額されてしまったら?結果が思わしくなく、当然といえば当然ですが、今年はどうなんだろう?と期待してしまうものだと思っています。

ボーナスを出すことはとっても良いことですし、今後の美容室では当たり前になっていくことかもしれませんが、過度な賞与はやはり禁物ですし、今後は毎年貰えるようにというモチベーションであるべきなのに、それが逆に足を引っ張る形になってしまっては、やり甲斐もなくなってしまいますよね。

もっとという要望

話は変わって、業務委託サロンのオーナーからこんな話がありました。

スタッフ同士はすごく仲が良く、雇用サロンのように人間関係がいい。そんなスタッフからこんな声が上がってきたそう、もっと休日を増やしたい。

所得を下げずにもっと休みたいと言ってきたそうです。

中々な意見だなと私は思ったのですが、皆さんはどう感じますか?

今よりもっとという欲求は大事だと思うのですが、これを聞いた時にわがままだなと正直思ってしまいました。

業務委託という稼げる環境を選んだのは自分、でももっと休みたい、でも雇用には戻りたくないという事のようです。仲が良いからこその話かもしれませんが、今の環境や条件が当たり前になってしまったのかもしれませんね。

選択肢や条件

例えば、もっと休めるように、一日にできる人数を増やしたいから営業時間を見直してほしい、今の料金体系を見直して単価を上げていきたい。という提案や相談だったら印象は変わってくるかもしれませんね。

今よりもっと、なのか今のままでもっと、なのかでも大きく変わってきますよね。

厳しいかもしれませんが、休みたいのであれば休んでいいよ、ただし、その分の報酬を考えて自分で調整してね。で話はまとまりました。今後、雇用という働き方も採用していく予定なので、選択肢を作っていくという話も。

叶える環境はある程度は整えて、選択できるように、希望が叶えられるようにしていく事は経営者の仕事です。ただし、それ以上の要求を飲んでしまうとどんどんワガママになってしまうので、どこまでの環境を整えていくのか?

経営していく上でとても難しい課題ですよね。

休みが欲しい、稼ぎたい、ずっとアシスタントのままでいい、店長になりたい。そういったスタッフの要望を、どこまで叶えられるのか、どこからはワガママという線引をするのか?

仕組み作りが鍵になってきそうです。

この記事を書いた人

千葉 実
千葉 実
美容師・美容ディーラーの経歴を経て、REPSS株式会社という美容業界に特化した保険/求人会社の執行役員として所属しております。
美容室の開業、経営のお手伝いをしています。普段は基本、お客様やディーラーの方からご紹介頂く「紹介営業」で活動していますが、より多くの独立開業やサロン経営に携わる事ができればと思い、独立開業セミナー等開催しております。