美容室社会保険や求人で目的と手段は合っていますか?@レップ千葉
今回の千葉ブログは、目的と手段の違いについてです。
最近の千葉と私は走れていませんw
理由はきっと同じでしょう。
目的や目標が少し曇ってくると、モティベーションも曇ってくる。
メンタルのリカバリーに時間を割くと、前に進む速度が少し遅れ気味。
このリカバリーは重要な必要要素なのですが、言い換えると「後手」とも受け止められます。
「後手」より「先手」
その「先手」は「先手必勝」という四文字熟語にもありますよね。
美容室福利厚生で社会保険はまだまだ悩みのタネでもあるようです。
個人美容室社会保険
先日、ある個人事業のサロンオーナーから相談がありました。
スタッフが社会保険に加入したいと言っているんですが、千葉さんどう思います?とのこと。少し情報をお伝えすると、開業後もう少しで一年、オープン当時からのスタッフがその話をしてきたそうです。
会社としては辞められたら困るし今後のリクルートとしてもプラスに働くと思うので、社保を完備させようと思ってはいる。しかし売上がまだまだ足りず、社保はギリギリ維持ができるかどうか?といったラインです。
といった内容でした。
社会保険に加入すること自体はもちろん反対ではないのですが、みなさんならどうしますか?
個人美容室の社会保険加入の目的
難しいところですよね、社会保険。
最近若干騒がれなくはなってきたかな?と思いきや、まだまだこの問題を抱えているサロンは少なくないですよね。
まずオーナーにお話させてもらったのは、社会保険に加入するしないではなく、スタッフが社会保険に加入したいと言っているその本質、目的がなんなのか?サロンとして社会保険を完備することは手段の一つであって、サロンと従業員の目的をはっきりさせないといけないとお伝えしました。
社会保険を完備することがスタッフの目的なのか?というと、じつは本質は別にあることがほとんどだったりします。
将来の不安なのか?
なんとなく今の流れに乗って話しているだけなのか?
妊娠出産などの手当なのか?
求めることが社会保険の中でもどこにあるのかを明確にしないと、社保を望んでいたはずなのに、実際の負担が大きくて退職してしまったり、サロンとしても別の方法があったかもしれないのに、負担の大きい社保に加入して、継続が難しくなってしまったりしてしまう可能性もありますよね。
個人美容室なら社会保険は選べる
社会保険を完備することが目的なのか?
多くの場合は違うと感じています。
社会保険はあくまで方法の一つ、手段の一つだと思っています。
では、この場合の本質、目的は何でしょうか?
法人であれば社会保険は義務なので、やりたいやりたくないに関係なく完備しなければいけません。
しかし、個人事業であれば社保の義務はありません。
現在の制度で言うのならば、従業員が何人になろうが、社会保険に加入する義務はないんですよね。
サロンの状況やスタッフの真意を考えると、今回のケースは簡単に社保加入するべきではないとお伝えしました。
美容師求人の為の社会保険
このキーワードが美容室社長から良く出ます。
求人で困っているサロンさんも多い中、少しでも状況を改善するための手段の一つですよね。しかし、多くのサロンオーナーは社会保険を完備させることが目的に変わってしまっている気がします。
実際、社会保険を完備したところ、スタッフが退職していってしまった。なんて話を少なからず耳にします。
スタッフを増員するための社会保険、リクルートの為の社会保険と考えてしまうと、こうなってしまうんでしょうか。
社会保険はあくまで手段の一つだと思っています。
では、何の為の手段なのか、目的は何なのか?この場合は、リクルートのためですよね。
なぜリクルートをするのか?
増員して出店なのか?
スタッフが辞めてしまった補充なのか?
新卒を募集するのか?中途なのか?スタイリストなのか?
新卒を募集していくのであれば、社会保険完備も手段として有効かもしれません。
しかし、中途のスタイリストを募集する場合、社保が有効な手段になるでしょうか?
もっと稼ぎたいと業務依託への流出が多い現状で、これから稼いでいきたいスタイリストは、社会保険と高い歩合、どちらを選ぶでしょうか?
そこを履き違えてしまうと、せっかくの制度がサロンにとってマイナスに働いてしまうかもしれません。
会社設立のご相談
ありがたいことに、法人成りのご相談も多くいただいています。
例えば、どこかから怒られちゃいそうな気もしますが、節税したい!というお話は当たり前っちゃ当たり前ですよね、そのために法人成りも一つの手段ですよね。もちろん税金を払うのは義務ではありますが。
しかし、ここでも目的と手段を履き違えてしまう場合があります。
なんのために会社、法人を設立するのか?法人設立が目的でしょうか?多くの場合はそうではないはずです。
何か目的があって会社にしようとするはずですよね。
美容室にお金を残したいから法人
例えば先程少し書きましたが、お金を残したいと考えた時に、その手段として法人成りがあったりします。
求人のためだったり、今後の借り入れのためだったり、目的はそれぞれありますが、その目的が会社を設立するということにすり替わってしまう場合があったりします。
そうなってしまうと、本来の目的を考えた時に、会社にするとデメリットになってしまう事柄が見えなくなってしまうんですよね。
手段が目的になってしまうと、視野が狭くなります。
法人美容室の設立の目的
求人を強化するために会社にして、社会保険を完備する。
ここでの目的は求人を強化する事ですが、そこが会社にする事が目的にすり替わってしまうと、会社にすることでの求人に対するデメリットが見えなくなりますし、違うアプローチを思いつかなくなってしまうんですよね。
単純に給料1万円アップした方が、人が集まるかもしれないですし、紹介してくれたスタッフに紹介手数料を支払うなんて方法もあるかもしれませんよね。
視野は広いか
自分が仕事をする時にも意識していることですが、視野が狭くなると思考が狭くなって、柔軟に物事を考えられなくなってしまうんです。
自分自身、何を選択していいか、何がその方にとって良い方向に進んでいくのか、見失ってしまう事があります。
そんなときは、考え方を柔軟に、広い視野を持って考えてみると、話って意外と整理できたりするんですよね。
独立をお手伝いする方にはこうお伝えしています、独立は目的ではなく手段です。
今より幸せになる為の手段として、独立という方法もあるってことですね。
社会保険を導入することによって、今より所得が減って、従業員満足も上がらないような要素があのであれば違う提案をします。社会保険を導入する事が目的ではなく、目的は辞めない仕組みや求人対策のはずですよね。
ブログを書くという手段
社内のミーティングなどで話が行き詰まったときや、まとまらなくなってきた時、ふとその目的を再度確認してみると、話がズレてしまっている事や、本題からかけ離れた事を一生懸命に考えている事に気付いたりします。
こういったブログ書く事も、書くことが目的ではなく、手段です。
REPSS(レップ)社があることを知ってもらい、その中にはどんな人間がいて、どんな考え方をしているのか。
そこを伝える為、知ってもらう為のツールの一つ。
何のためにがはっきりしていると、書いていく内容も定まっていきますし、一記事3000文字というハードルも、なんとか乗り越えていけるわけですw
この記事を書いた人

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美容師・美容ディーラーの経歴を経て、REPSS株式会社という美容業界に特化した保険/求人会社の執行役員として所属しております。
美容室の開業、経営のお手伝いをしています。普段は基本、お客様やディーラーの方からご紹介頂く「紹介営業」で活動していますが、より多くの独立開業やサロン経営に携わる事ができればと思い、独立開業セミナー等開催しております。
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